鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

7 月−97,073トン(▲2.8%)

・需要の低迷等から、9年12月以降、減少傾向続く。10年度累計では、3.8%減。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−51,429千羽(▲2.8%)

・需要の低迷から、 9 年10月以降、前年同月を下回って推移。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比8月▲4%、9月▲
 5%、10月▲ 71 %と減少続く。( 8 月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇

7 月−43,900トン(▲6.9%)

・前年同月をかなり下回り、10年度累計で1.0%の減。

・中国産は、20,075トン(14.2%)。冷蔵品は1月以降前年同月を 1 〜 2 割下
 回って推移し、1,026トン(▲23.0%)。

・米国産は、ロシア向け輸出が好調なこと等から、前年同月を大幅に下回り、7,
 956トン(▲30.2%)。

・タイ産は、輸出意欲が旺盛なこと、バーツ安等から、引き続き大幅増の10,508
 トン(39.1%)。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

7月−137,989トン(▲5.0%)

・国産品は、家計消費の減退等から、5カ月連続で前年同月を下回り、93,517ト
 ン(▲5.3%)

・輸入品も、輸入量が減少していること等から、44,472トン(▲4.3%)。

・家計購入量は、 9 年 8 月以降、減少傾向で、 71月は257g/人(▲5.1%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

7 月−98,543トン(▲16.6%)

・輸入品は、輸入量が減少していること等から、76,944トン(▲22.1%)。
・国産品は、かなり増加し、21,599トン(11.0%)。
・在庫全体では、9年8月以降、減少傾向。12月以降は10万トンを下回って推移。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

7月−もも肉531円/kg(15.2%)

・需要は引き続き弱いものの、生産量の減少等から低水準の前年同月を上回る。

   むね肉276円/kg(▲6.1%)

・もも肉に比べ一段と需要が弱く、 9 年 6 月以降、前年同月を下回っているが、
 月毎に見ると、徐々に回復傾向。

8月−もも肉548円/kg(19.7%)

・生産量の減少等から、低水準の前年同月を上回る


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

7月−中国産もも肉354円/kg(9.9%)

・米国、ブラジル等の輸入量が減少していること等から、3月以降、前年同月を
 上回る。

   米国産骨付きもも肉268円/kg(5.5%)

・輸入量が減少していること等から18カ月ぶりに前年を上回る。


トピックス

シェアを伸ばすタイ産、中国産の輸入量


◇図7:鶏肉輸入量の国別シェアの推移◇

◇図8:輸入単価(CIF、対前年同月比)と為替相場(USドル)の推移◇

 最近の鶏肉の輸入量は、タイ産が引き続き大きく増加し、米国、ブラジル産は
減少傾向にある。

 タイ産は、タイバーツの下落から、価格競争力を付け、9年12月以降、順調に
数量を伸ばしてきた。

 中国産は、前年同月と比べて、6 ,7月は 21 桁の増加となっているが、冷蔵
品については、大きく下回る状態が続いている。これは原産国表示の義務付け、
家計消費の減退等が影響しているものと思われる。

 一方、米国産、ブラジル産については、円安の影響等による輸入価格の上昇及
び両国からロシア向け、EU向けの輸出が好調なこと等から減少傾向にある。

 鶏肉の輸入量は、 7 年度、 8 年度は50万トンを上回って推移していたが、9
年度は497,922トン(▲19.7%)と前年度をかなり下回った。10年度( 4 〜 7 月)
も、174,034トン(▲1.0%)と前年同期をわずかに下回っている。



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