◎地域便り


環境面も考慮した乳質改善共励会

青森県/植田 祐介


 青森県のJA北部上北主催による乳質改善共励会が 7 月 3 日と 6 日の 2 日間
にわたり開催された。本共励会は組合員の乳質向上を目的に行われ今年で11回目
となる。

 県酪農連、県経済連、役場、普及センター、家畜保健衛生所、農林事務所及び
農協等で構成する審査員が、農家を個別訪問し、審査を行い、成績優秀者を表彰
するというものである。

 同JAは、六ヶ所村、東北町、横浜町、野辺地町を管轄している。この地帯の乳
用牛頭数は、10,830頭と県全体の約半分を占める程の主要酪農地帯である。

 審査は、年を追うごとに新たな項目が加わってきている。当初は、搾乳器具の
洗浄、洗剤の適正利用、乾乳牛の管理、牛舎の清掃等の審査が主体であったが、
その後、パドックの有効活用、バルククーラーの定期点検等が追加され、現在で
は、牛舎まわりの環境設備やたい肥処理等、環境面に配慮した項目が追加されて
いる。

 回を重ねるごとに、農家の乳質改善が進んでおり、現在では、搾乳衛生管理面
では、ほとんどの農家が問題なく、改善されている。今後の課題としては、

 @ 体細胞対策
 A たい肥処理を含む環境設備

があげられる。

 JA北部上北は、平成11年度に倉内地区酪農農協、庄内酪農農協及び山吹酪農農
協との合併が予定されており、来年度からの本共励会の進め方について検討して
いる。

【入口に花を飾って美観にも配慮】
   
【ゴムの劣化、洗浄具合などを厳しくチェック】

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