鶏 肉

鶏 肉



◇図1:鶏肉の生産量◇

1 月−94,263トン(2.0%)

・ 2 カ月前のえ付け羽数は増加に転じており、前年同月をわずかに上回る。

ブロイラー用ひなえ付け羽数−49,891千羽(▲4.9%)

・引き続き減少傾向にあり、前年同月をやや下回る。

・農林水産省統計情報部のひな出荷見通しでは、前年同月比で、11年2月▲ 4 %、 
 3 月▲ 4 %、4月は▲ 3 %の見通し。( 2 月上旬聞き取り)


◇図2:鶏肉の輸入量◇

1 月−42,978トン(10.7%)

・タイ産、ブラジル産及び中国産の増加から、前年同月をかなり上回る。

・中国産は、やや増加し、16,072トン(4.8%)。うち冷蔵品は、1,012トン(0.1
 %)と前年同月並み。

・米国産は、前年同月が高水準だったことや米国内需要の増加等から、6,554トン
 (▲22.0%)。

・タイ産は、バーツ安等から、引き続き大幅増の11,662トン(33.4%)。

・ブラジル産も8,078トン(33.2%)と大幅に増加。


◇図3:鶏肉の推定出回り量◇

1 月−129,985トン(1.1%)

・10年4月以降、概ね前年同月を下回って推移。1月は、輸入増等から、わずか
 に前年同月を上回る。

・国産品は、生産の増加等から94,115トン(1.3%)。

・輸入品は、 3 カ月ぶりに上回り、35,870トン(0.5%)。

・ 2 月の家計消費量は、 2 カ月連続で前年同月を上回り、287g/人(2.4%)。


◇図4:鶏肉の推定期末在庫量◇

1 月−87,641トン(▲8.4%)

・国産品は、13,333トン(▲1.8%)とわずかに前年同月を下回る。

・輸入品は、 9 年 7 月以降前年同月を下回って推移し、74,308トン(▲9.5%)。

・在庫全体では、9年 8 月以降、前年を下回っているものの、前年同月比は徐々
 に回復傾向。


◇図5:国産鶏肉の卸売価格(東京)◇

1 月−もも肉694円/kg(2.4%)

・10年 5 月以降、12月を除き、前年同月を上回って推移。

   むね肉292円/kg(7.4%)

・10月以降 4 カ月連続で上回る。

 2 月−もも肉692円/kg(11.4%)

・前年同月をかなり上回る 。


◇図6:輸入鶏肉の卸売価格◇

1 月−中国産もも肉356円/kg(13.0%)

・国内生産が減少傾向にあること等から、10年3月以降前年同月を上回って推移。	

   米国産骨付きもも肉276円/kg(9.5%)

・10年 7 月以降前年同月を上回って推移。


トピックス

生産、輸入ともに増加、11年度見通し


  2 月26日、全国ブロイラー生産出荷調整会議(主催:農林水産省畜産局)が開
催され、11年度出荷計画に基づく11年度の需給見通しが報告された。

 それによると、家計消費量、加工業務用は、わずかに増加。減少が続いていた
生産量は 3 年ぶりにやや増加。輸入量も、調製品の増加から、わずかに増加する
見込み。

 関連団体からは、@一昨年末からのひな不足はほぼ解消の見込み、A輸入は、
ブラジル、タイは通貨切り下げにより増加、米国、中国は低迷。調製品は引き続
き増加、B家計消費は10年度を上回るとは考えにくい、C価格は、生産の減少か
らむね肉も回復してきたが、既に余剰感が出ている等の意見が出され、原産国
(地)表示の徹底、食鳥検査の柔軟な対応等の要望が挙がった。

11年度出荷計画に基づく11年度需給見通し
       (試算、正肉ベース)
keiniku7.gif (39430 バイト)

元のページに戻る

月報「畜産の情報(国内編)の目次に戻る