◎地域便り


環境美化に一役、畜舎周辺の植花   

群馬県/福田 博文


 畜産環境問題が社会的に厳しくなるなか、平成10年度において、伊勢崎地区農
業改良普及センター管内では、伊勢崎地区酪農連絡協議会主催による第4回畜産
環境美化コンクールが、また、佐波郡東村では初めての畜産環境美化コンクール
が開催された。

 これは、環境美化等に努め、畜産のイメージアップと畜産経営の安定的発展に
つながることを目的として行われているものである。

 施設周辺の美化や環境問題に対する認識、周辺住民との交流を通じて畜産のイ
メージアップに努めていることなど、幅広い面から審査を行うとともに、地区審
査、県審査も行っている。

 伊勢崎市や東村では、畜舎周辺には、花も植えられ、環境美化に対する畜産農
家の意識向上が伺われるようになってきている。畜舎周辺を樹木等で目隠しする
のも一助ではあるが、かえって畜産農家が孤立をしてしまい、地域住民から臭い、
汚いの悪名を持たれ、ややもすると農家の廃業につながる恐れさえあるように思
われる。植花をすることにより、畜産農家のイメージを図るとともに、地域住民
に開かれた畜産を目指し、地域にPRをしていくことは重要である。これからの畜
産はPRの時代ではないだろうか。

 そこで、伊勢崎地区農業改良普及センターでは、畜産環境美化促進の一環とし
て、伊勢崎市の協力により「畜舎周辺の植花について」のポスターを作成し、同
地区内の畜産農家に配布を行った。

 長期間咲く花、越冬する花、手入れが楽な花、自然に増える花をポイントに、
畜舎周辺に適する植花16花を掲載したものである。ガーデニングブームが続くな
かで、畜舎周辺にも植花をし、環境美化促進とともに畜産農家にも花の名前を覚
えてもらうのがねらいである。一年草、宿根草、球根別に分けられ、オールカラ
ーで表示され一目で花期がわかるのも特徴となっている。

 畜舎周辺に植花をすることにより、地域住民の交流や畜産農家に対する住民の
理解も深まるものと期待している。

garden.gif (47243 バイト)

元のページに戻る