牛 肉・肉用子牛

牛 肉



◇図1:牛肉の生産量◇

7月−29,964トン(▲6.8%)

・10年6月以降おおむね前年同月を上回って推移してきたが、4カ月連続で前年
 同月を下回る。

・12年度累計では3.6%減。

・枝肉重量は、前年同月並み。


◇図2:牛のと畜頭数◇

7月の和牛−47,641頭(▲6.6%)
   乳牛−56,185頭(▲4.7%)

・和牛のうち、去勢は減少傾向で推移。12年度累計では2.9%減。めすは3カ月
 ぶりで前年同月を下回る。

・乳牛のうち、去勢は増加傾向で推移してきたが、4月以降4カ月連続で前年同月
 を下回る。12年度累計では4.2%減。めすは3カ月ぶりで前年同月を下回る。


◇図3:牛肉の輸入量◇

7月−68,210トン(25.4%)

・冷蔵品は12.9%上回る。冷凍品は37.0%上回る。
・12年度累計では8.3%増。うち冷蔵品は9.0%増、冷凍品は7.8%増。

輸入見込数量(事業団調べ)
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◇図4−1:米国からの牛肉輸入量◇

◇図4−2:豪州からの牛肉輸入量◇

7月の米国産−32,963トン(20.8%)

・冷蔵品は7.3%増となり、12年度累計では8.4%増。
・冷凍品は30.1%増となり、12年度累計では1.2%増。

   豪州産−30,704トン(27.9%)

・冷蔵品は16.2%増となり、12年度累計では8.8%増。
・冷凍品は45.7%増となり、12年度累計では16.8%増。


◇図5:牛肉の推定出回り量◇

7月−92,707トン(3.3%)

・国産品は、7.9%減。12年度累計では3.2%減。
・輸入品は、9.7%増。12年度累計では3.5%増。
・合計で、12年度累計では1.3%増。


◇図6:牛肉の家計消費量(1人当たり)◇

7月−253g/人(▲2.5%)

・9年12月以降、消費支出が低迷する中で、おおむね前年同月を下回って推移し
 てきており、7月は2.5%減。

・12年度累計では1.6%減。


◇図7:牛肉の推定期末在庫量◇

7月−116,260トン(21.0%)

・11カ月連続で前年同月を上回る。
・国産品は4カ月連続で前年同月を下回り、13,371トン(▲3.3%)。
・輸入品は10カ月連続で上回る。7月は102,889トン(25.1%)。


◇図8:牛肉の卸売価格(東京、省令)◇

7月−1,030/kg(3.2%)

・長引く消費不振の影響等から10年1月以降は前年同月を下回って推移していた
 が、11年10月に22カ月ぶりに上回り、以降上回って推移。


◇図9:牛肉の卸売価格(東京、和牛去勢)◇

7月のA5−2,352円/kg(▲4.3%)

・10年10月以降おおむね弱保合いで推移。

   A3−1,440円/kg(▲3.8%)

・10年6月以降おおむね下回って推移。A2は、11年10月以降おおむね上回って推
 移しており、7月は3.1%上回る。


◇図10:牛肉の卸売価格(東京、乳去勢・F1去勢)◇

7月の乳去勢B2−718円/kg(24.4%)

・11年10月に26カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。	

      F1 去勢B3−1,141円/kg(▲0.7%)

・消費低迷の中、全国的な取引頭数の増加もあり、おおむね前年同月を下回って
 推移。5、6月と上回ったが、7月は3カ月ぶりで下回る。B2は、11年9月以降上
 回って推移。


◇図11−1:米国産牛肉の仲間相場◇

◇図11−2:豪州産牛肉の仲間相場◇

7月の米国産冷蔵リブアイロール1,836円/kg(▲1.4%)

・3月に15カ月ぶりに前年同月を上回ったが、7月は再び下回る。

   豪州産冷蔵グラス・フルセット−417円/kg(▲22.8%)

・ほぼ一貫して前年同月を下回って推移。


肉用子牛

◇図12:肉用子牛(黒毛和種)の市場取引価格◇

7月の頭数−33,593頭(3.8%)

・母牛頭数の減少等から、基調としては前年同月比で減少傾向で推移してきた。
 4月に口蹄疫による移動制限等から大幅に減少したが、口蹄疫が終息し南九
 州等の子牛市場が再開され5、6月は大きく増加した。7月は3.8%増。

7月の価格−369千円(1.0%)

・10年9月以降、おおむね前年を上回って推移。


◇図13:肉用子牛(ホルスタイン)の市場取引価格◇

7月の子牛価格−76千円(45.9%)

・1月に28カ月ぶりに前年同月を上回り、以降上回って推移。7月は引き続き大幅
 に上回る。

   ヌレ子価格−44千円(120.9%)

・15カ月連続で前年同月を上回る。7月は前月より大幅に値を下げたが、引き続
 き前年同月を大幅に上回る。


◇図14:肉用子牛(F1)の市場取引価格◇

7月の子牛価格−163千円(28.7%)

・枝肉価格の低下、取引頭数の増加等から低下基調で推移していたが、11年10月
 以降は上昇基調で推移。3月に31カ月ぶりに前年同月を上回り、5カ月連続で上
 回る。7月も引き続き大幅に上回る。

   ヌレ子価格−96千円(51.8%)

・子牛価格の低下、取引頭数の増加等から、低水準で推移していたが、11年11月
 以降は前年同月を上回って推移。

トピックス

輸入品在庫を多く抱えるなか、牛肉輸入量は前年を上回って推移


◇図15:チルド輸入牛肉の在庫量◇

◇図16:チルドばらの輸入量◇

◇図17:チルドばらのCIF◇

 牛肉の推定期末在庫が11万トンを超す高水準で推移している。このうち、輸入
品の在庫は高水準にあり、冷蔵品・冷凍品とも前年度の水準を大幅に上回ってい
る(図15)。このような状況にあっても牛肉の輸入量は前年同月を上回って推移
している。

 冷蔵品の輸入量は前年を上回って推移しており、特に「ばら」はその傾向が顕
著である(図16)。輸入価格(CIF)が前年をかなり下回って推移している(図
17)ことも理由にあげられるだろう。

 輸入品の出回り量を見ると、この3カ月間、前年同月を上回って推移している。
売上げを大きく伸ばしている焼肉店があるなど、需要も伸びているとみられるが、
すでに在庫は高水準にあり、この傾向がどこまで続くのか、今後の動向が注目さ
れる。

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