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トピックス/10年度は、生乳使用割合20%未満の加工乳、乳飲料の生産比率が拡大
7月−707,556トン (▲1.7%)
・北海道は、昨年夏の猛暑による分娩の遅れ等から、3.3%減と3カ月連続前年同
月を下回る。
・都府県は、平均泌乳量の伸び等から上回って推移したが、7月は猛暑等の影響
による東日本を中心とした生産量減少等から0.3%減となった。
・全国では、前月に続き下回る。
北海道:7月−27.4kg(▲0.7%)
都府県:7月−26.2kg(2.3%)
8月−25.8kg(3.2%、速報値)
・北海道は、2カ月連続で前年同月をわずかに下回る。
・都府県は、11年8月以降前年同月を上回って推移し、8月の速報値でも同様の傾
向。
7月−442,528トン(5.2%)
・近年、おおむね前年同月を下回って推移したが、7月は猛暑だった6年夏に次ぐ
伸びとなった。
・飲用牛乳のうち加工乳は、9年11月以降前年同月を下回って推移し、7月は加工
乳による食中毒事件の影響もあり、58,114kl(▲15.1%)とかなり大きく減少。
7月−343,285kl(2.8%)
・近年、おおむね前年同月を下回って推移したが、加工乳の生産が一部中止され
たこと等からわずかに上回る。
7月−乳飲料 105,809kl(▲5.8%)
はっ酵乳 59,523kl(▲8.9%)
・消費者の健康志向、メーカーの積極的な新商品投入等を背景に、両アイテムと
も11年度はおおむね前年を上回って推移した。
・乳飲料は、前月に続き前年同月をやや下回る。
・はっ酵乳は、5カ月連続で前年同月をかなり下回る。
7月−256,369トン (▲11.5%)
・生乳生産量が減少し、飲用牛乳等向けが伸びたことから、9カ月ぶりに前年同
月を下回る。
・チーズ生産量は8,527トン(▲15.5%)、うち直接消費用ナチュラルチーズは
1,077トン(▲15.8%)と11カ月ぶりにかなり減少。
・クリーム生産量は、5,838トン(▲4.7%)と10カ月連続で下回る。
7月の生産量−13,338トン(▲21.5%)
・乳製品向け処理量がかなり減少したことから、7月は大幅に前年同月を下回る。
・7月の推定出回り量は 16,700トン(▲18.8%)。
・推定期末在庫量は、12年度カレントアクセス分の一部12,600トンの事業団在庫
を含め、55,900トン(17.2%)と前年を大幅に上回る。
7月−13,638円/ 25kg (0.0%)
・9年4月以降、ゆるやかな値下がり傾向。
・12年度に入り、5月に2円下げ、以降同価格で安定指標価格(13,090円/25kg)
を4.2%上回る。
7月の生産量−6,085トン (▲15.2%)
・9カ月ぶりに前年同月をかなり大きく下回る。
・推定出回り量は5,700トン(▲10.6%)と前年同月をかなり下回る。
・推定期末在庫量は45,800トン(23.2%)と引き続き増加傾向で、前年を大幅に
上回る。
7月−951円/kg(▲2.9%)
・在庫量の増加を反映し、値下がり傾向。
・7月は1円の下げ。12年度に入り4カ月連続で合計9円下げ、安定指標価格を4.5
%上回る。
10年度は、生乳使用割合20%未満の加工乳、乳飲料の生産比率が拡大
事業団が財団法人経済調査会に委託、実施した「加工乳・乳飲料等の生産実態
調査」(10年度の実態を11年度に調査)の中から加工乳および乳飲料の生乳使用
割合の動向を見る。
全国の加工乳、乳飲料を生産する大手3社(雪印乳業(株)、明治乳業(株)、
森永乳業(株))、農協プラント系および中小系から214工場を選定し、調査票
記入方式で実施。回収率は約8割であった。
加工乳では、生乳使用割合ゼロは3.3%と低いが、「0〜20%」のものは36.0%
と最も高く、20%未満の割合は前年度を1.9ポイント上回った。一方、「80%以
上」のものも20.5%あるが、前年度を2ポイント下回っている(図11)。
乳飲料では、生乳使用割合ゼロが約半数を占め、「0〜20%」も36.8%あり、
20%未満が9割弱を占める。ゼロの割合は前年同だが、「0〜20%」は3ポイント
高くなっている(図12)。
飲用乳表示規約の改正により、生乳使用割合50%以下の加工乳、乳飲料は商品
名に「牛乳」の文字を使用できなくなったが、最近では生乳使用割合の表示など
一層の改善を求める動きもある。
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