◎地域便り


茨城県 ●「常陸牛」推奨店第 1 号の指定証交付式が開かれる

茨城県/鹿志村 均


 東京ディズニーリゾートに程近い千葉県市川市行徳駅前でレストランを営んでいるステーキ石井は、茨城県の銘柄牛「常陸牛」を専門に取り扱っている。

 このステーキ石井を会場にして、このほど橋本昌茨城県知事をお迎えし、常陸牛推奨店指定証の交付式が行われた。

 常陸牛は、従来から松阪牛などの全国ブランドにも負けない肉質と関係者から評価されながら、知名度の点で今一歩といった感は否めなかった。

 そこで、茨城県常陸牛振興協会(会長 久保田 博之、以下「振興協会」という。)では、常陸牛の知名度の向上や消費拡大を推進するため今年度から新たに推奨店制度を設け、今回その第1号となる指定証の交付式を開催した。

 「常陸牛」推奨店は、県内外の飲食店・宿泊施設などを対象に振興協会が、認定する制度で、具体的には、推奨店に行けば常陸牛のメニューがあって常陸牛が食べられることが基準となっている。

 この推奨店の第1号に指定を受けたステーキ石井は、東京都心からでも地下鉄(東京メトロ「東西線」)で約20分と近く、最寄り駅の行徳駅から歩いて3〜4分の好位置にある。

 レストラン石井では、常陸牛のメニューとして、常陸牛ロースステーキ200〜500g、同ヒレステーキ150〜500g、常陸牛定食を用意している。

 交付式では、久保田振興協会会長から常陸牛の更なるブランドアップにまい進したいとのあいさつの後、来賓の橋本知事からは、ステーキ石井が首都圏の核となって知名度向上の応援団になってほしいとエールを送ると、草刈義雄ステーキ石井代表は、栄えある第1号の指定を受け身が引き締まる思い。良質の常陸牛を更に多くの人たちに味わって欲しいとのあいさつをされた。

 この日は、生産者団体、流通団体など約30名余りが出席し、交付式終了後には、新たな推奨店制度の取り組みの実現を祝うとともに今後の常陸牛の振興など和やかに懇談会が開催された。

 今後、振興協会では、推奨店を今後ますます増やし、常陸牛が身近かに食べられるようにしたいとしている。

 また、県では、いばらき畜産物ブランドアップ対策事業を平成16年度から関係畜産団体が実施する常陸牛の生産対策、常陸牛の生産情報提供の他インターネットを活用した広報活動などの事業について積極的な支援措置を始めた。

 本県の常陸牛などのブランドアップを図るためには、生産者、関係団体、行政機関一体となった取り組みが重要であり、畜産協会としてもその一翼を担ってまいりたい。

 
指定証交付式の様子
(久保田振興協会会長(左)橋本知事(中央)草刈代表(右))
常陸牛のステーキメニュー

元のページに戻る