◎地域便り


徳島県 ●"牛乳・乳製品フェア2004"徳島牛乳まつりで消費拡大

徳島県/斎藤 翠


 「消費なくして生産なし」をテーマに実施した"牛乳・乳製品フェア徳島牛乳まつり"も今年で18回を迎えた。第1回の年に出生した子供であれば、高校を卒業する年になったのである。開催に当たって、特に心配したことは、天気のこと。毎年体育の日に開催しており、体育の日の通説は「晴れ」しかし、今年は地球温暖化の影響からか異常気象による台風の発生件数も多く、10月9日には台風22号が今年9回目として上陸したからだ。

 当日、台風の影響を心配したが、雨が降ったものの、天候は昼頃から回復し、安堵した。徳島駅前の「藍場浜公園」一帯では青空に乳牛型と牛乳ビン型のアドバルーンが人目を引いた。

 10時からのオープニングには、飯泉徳島県知事、衆・参両議員などが来賓として出席し、スピーチが行われた。中でも新婚の後藤田正純衆議院議員が奥さんでもある女優の水野真紀さんを同伴され「冷蔵庫の中のヨーグルトを取り合いをするほど、乳製品はわが家には欠かせない食品である。」と紹介し、会場を和ませた。続いて、牛乳の消費拡大に貢献した各乳業メーカーの優秀販売店が表彰され、くす玉割り、牛乳での乾杯をし、オープニング演奏が、花を添えた。

 
  親子連れでにぎわうイベント会場
 
  子牛の写生大会 よく見えるかな?


 さて、イベント会場では、常連の消費者達で混雑し、牛乳や、牛乳餅の無償配布コーナーには、長い列が続いた。この日は消費者感謝デーとして、乳業メーカー6社が乳製品を割安で販売していることが定着しており、好評となっている。なお、人気を得たコーナーは、市内では見られない牧場風景を展開し、ホルスタイン改良同志会による、乳牛の搾乳実演が行われたことである。そのほか、子牛6頭を展示して、幼稚園、小学生200名余りが参加しての牧場写生大会が行われ、上位入賞者には賞状、記念品が送られた。また、子供達に一番人気のあるアンパンマンショーでは、親子連れらが見学し、この一日で総数3万人の人出で賑わった。

 徳島県は、昭和42年のピーク時には8,300戸あった酪農家戸数が現在260戸を割り、年間の乳量も減少傾向にあるが酪農業活性化のためにも、生産者、処理業者、販売店などが協力しての牛乳まつりは、意義あることであり、食の安全・安心の確保の重要性からも消費者に理解を得るため、今後、イベントを実施し、PRを行い、牛乳・乳製品の消費拡大を続けていきたい。


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