10月の需給概要

国内の主要畜産物の短期需給動向を毎月トレースします
・原データは、巻末の参考資料を参照してください。
・()内の数値は、対前年増減率です。

  • ◇牛 肉 輸入量、3カ月ぶりに前年同月を上回る

     10月の牛肉の輸入量(部分肉ベース)は、生鮮・冷蔵が17,121トン(▲1.2%)、冷凍が15,925トン(24.6%)、全体では33,068トン(9.3%)となり、3カ月ぶりに前年同月を上回った。これは、16年10月の輸入量が前年同月比40.7%減と大きく減少したことが関係しているが、前月と比べると3.0%下回り、約千トン減少している。

     8月以降輸入量が伸び悩んでいる要因として、輸入量の9割を占める豪州産の現地相場の上昇が大きく影響しているものと思われる。
  • ◇豚 肉 国産品出回り量、5カ月連続で前年同月を下回る

     10月の豚肉生産量はと畜頭数の減少などで、73,966トン(▲2.3%)と前年同月を下回り、国産品の推定出回り量も、72,113トン(▲5.2%)と6月以降5カ月連続して前年同月を下回った。これにより、国産品の推定在庫量は24,179トン(52.5%)となった。
  • ◇鶏 肉 在庫が積み上がり12万5千トン台に

     17年5月ごろまでは、海外での鳥インフルエンザの発生により鶏肉の輸入が制限されたため、国産品の引き合いが強まり、国産品在庫量は、前年同月を下回って推移していたが、6月以降、前年同月を上回り、10月は24,454トン(71.8%)となった。また、輸入品在庫量も2月以降9カ月連続で前年同月を上回り、10月は100,930トン(36.2%)と10万トンの大台を超えた。海外での高病原性鳥インフルエンザのまん延は現在も続いており、業務用の鶏肉実需者などが在庫を抱える形となっている。
  • ◇牛乳・乳製品 生乳生産量、2カ月連続で前年同月を上回る

     10月の生乳生産量は、687,096トン(1.5%)となり、前年同月を2カ月連続で上回った。

     10月の1頭1日当たりの平均泌乳量をみると、北海道は27.6キログラム(1.8%)となり、8月以降3カ月連続で前年同月を上回り、都府県は27.2キログラム(1.1%)となり、6月以降5カ月連続で前年同月を上回った。これは、昨夏の猛暑の影響で、今年の分娩時期がずれたことで、泌乳のピークがずれたことによるもの思われるが、このことが生乳生産量の増加要因の一つと考えられる。
  • ◇鶏 卵 17年第3四半期の生産量は、前年同期と同水準

     17年7〜9月の鶏卵生産量は、610,189トンとなり前年同期とほぼ同水準となった。

     これにより、17年1〜9月の累計生産量は1,831,414トン(▲1.4%)となり前年同期の生産量をわずかに下回る程度に回復した。

     一方、10月の鶏卵の卸売価格(東京・M)は生産量が増加したことにより、前年同月を下回る190円/kg(▲6.9%)となったが、標準取引価格を上回っているため、補てん金は交付されない。
  • ◇飼 料 トウモロコシ輸入価格、9カ月連続で前年同月を下回る

     10月のトウモロコシ輸入価格(CIF)は、17年2月以降9カ月連続で前年同月を下回った。

     これは、輸入量の大半を占める米国のトウモロコシ生産量が、天候に恵まれたため、近年にない豊作となったことと、世界的な鳥インフルエンザ拡大により飼料向け需要の減少が懸念されたことによりトウモロコシの国際価格が安値で推移していることによるものと思われる。


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