◎地域便り


神奈川県 ●神奈川の新たなブランドです「横濱ビーフ」

神奈川県/川西 隆智


 『かながわブランド』は、組織的な生産に基づき、品質、生産量並びに供給体制の向上と安定を目指す神奈川県内生産の野菜・米・林産品・果実・花き・畜産品・農産加工品・水産品の中から厳選されたものである。平成17年度末の登録は61品目で、そのうち畜産品は4品目が登録されている。

 横濱ビーフは17年度に新たにブランド指定された牛肉で、神奈川県内で肥育生産された黒毛和種牛のうち、肉質4等級以上を『横濱ビーフ』として認定している。肥育もと牛は北海道や岩手、九州からの導入で、主に鳥取や島根の系統に兵庫系をかけた組合せで統一されている。現在、事務局である横濱ビーフ推進協議会を神奈川県畜産会内に置き活動している。会員である14戸の生産農家は横浜市や厚木市、伊勢原市、藤沢市など9市町村に点在し1,030頭の肉用牛を飼養し、このうち600頭がブランド対象である黒毛和種牛である。

 今年の年間出荷頭数(黒毛和種肥育牛)は230頭、うち横濱ビーフに認定された牛は185頭とその80%がブランド牛となっている。

 出荷先は東京中央卸売市場食肉市場を中心に、横浜中央卸売市場食肉市場、神奈川食肉センターの3市場で、その肉質の良さに買参人からも高い評価を受けている。

 横濱ビーフの特徴はそのエサにある。横濱ビーフ専用の指定配合に豆腐かす(オカラ)とビールかすを3〜4割混ぜ、それを一晩常温で寝かせて好気発酵させたものを給与している。発酵が進むと50度以上に熱を持ち甘酸っぱいアルコールの様な香りがし、し好性が良く食い止まりが起こりにくいことから、ロース芯やカブリなど筋肉部位の発育を促す働きがあると考えられている。また、発酵しているため小腸での吸収も良く、脂肪質が滑らかで風味のある肉質に仕上がっている。    
生産された横濱ビーフは県内の量販店を中心に大手デパートや専門店で販売され多くの方々からも好評を得ており、遠方から足を運んで買いに来る消費者もいるほどである。

 都市部という立地の中で、食品製造副産物を有効利用した横濱ビーフは新たなかながわブランドとして期待されている。これからも安全で安心、高品質な牛肉作りに挑戦していきたいと会員一同頑張っている。


極上の黒毛和牛 横濱ビーフ

生産者の牛舎

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