需給動向 海外

◆米 国◆

国内消費量がわずかに下方修正


米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は4月12日、2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。

消費減で在庫量は上方修正

生産量は、作付面積、収穫面積および単収がいずれも変わらず、前年度比4.3%減の136億100万ブッシェル(3億4547万トン)と前月予測から据え置かれた(表10)。



国内消費量については、エタノール向けが前月より2500万ブッシェル(63万5000トン)上方修正されたものの、飼料等向けが前月より5000万ブッシェル(127万トン)下方修正されたことなどから、前年度比0.1%減の118億7100万ブッシェル(3億152万トン)となった。また、輸出量は前月予測から据え置かれた。

この結果、期末在庫は5カ月連続で前月予測から積み増し、前年度比7.6%増の18億6200万ブッシェル(4729万トン)と見込まれている。

生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.40米ドル〜3.70米ドル(1キログラム当たり15.3円〜16.6円:1米ドル=114円)と、前月予測から上値が引き下げられた。

(調査情報部 米元 健太)


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