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WTO加盟交渉、米・中が合意



【デンバー駐在員 本郷 秀毅 11月23日発】バシェフスキー米通商代表部
(USTR)代表と石広生・中国対外貿易経済協力相は11月15日、両国が13
年間にわたる長期の交渉を経て、中国の世界貿易機関(WTO)加盟交渉で合意に
達したと発表した。正式な加盟までには、今後、EUなどとの2国間加盟交渉、W
TO作業部会での加入議定書や合意内容の実施スケジュールに関する協議などを経
る必要がある。
  
 このうち、2国間交渉については、中国との2国間交渉を求めている40ヵ国の
うち、これまでに米国、豪州、日本などを含む13ヵ国との交渉が終了しており、
今後、EU、カナダなどを含む27ヵ国との交渉が残されている。
  
 さらに、中国政府は、中国国内での加盟手続きを完了するとともに、米国政府は、
議会から中国に対する正常貿易関係(NTR:最恵国待遇(MFN)と同義)待遇
恒久化の承認を得なければならない。
  
 農業に関する合意内容の詳細は明らかにされていないが、バシェフスキーUST
R代表は、4月に合意された内容と全く変わりはないことを表明している。したが
って、農業分野における合意内容は次の通りとみられる。

 中国の農産物に関する平均関税率は、中国のWTO加盟後、2004年までに毎
年均等に17%まで引き下げられる。このうち、米国の優先品目については14.
5%まで引き下げられる。
  
 主な畜産物の関税削減に関する合意内容は以下の通りである。
           現行   2004年

牛肉      45%   12%

豚肉      20%   12%

家きん肉    20%   10%

チーズ     50%   12%

アイスクリーム 45%   19%

  
 また、食肉については、これまでホテル・レストラン向けとして2社だけに輸入
が認められていたが、中国が米農務省(USDA)の安全性に関する証明書を受け
入れることとしたことにより、検疫・衛生の観点からも米国産の牛肉、豚肉および
家きん肉に対して中国市場が開放されることになる。
  
 他方、穀物については、関税割当制度が適用されることとなる。関税割当内の関
税水準は1〜3%程度に設定され、小麦、トウモロコシ、米、大豆油などの関税割
当枠が大幅に拡大されることとなった。

 以上のほか、中国は国家貿易企業の役割・関与の削減、輸出補助金の撤廃などに
ついて合意している。

 11月30日から米国のシアトルで開催される第3回WTO閣僚会合には、中国
はオブザーバーとして参加することとなっている。


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