国内畜産物需給の要約と今月の特徴
−牛乳・乳製品−
生乳生産の伸びは若干鈍化しているものの依然高い伸びを維持。一方、飲用需要
は伸び悩み。
この結果、乳製品生産は急増、適切な生乳の計画生産の実施が課題。
今月の特徴
・ 生乳生産は12月以降月を追ってわずかではあるが伸びが鈍化してきたが、4月
は前年同月比4.5%増と再び上昇。
・ 飲用向け処理量は61年8月以来初めて、前年水準を割込む。
・ 2ヶ月続けて1けた台の伸びにとどまった乳製品向け処理量は再び2けたの伸び。
価格は、バター、脱粉とも続落。
−牛 肉−
牛肉の輸入は、前年度に引続き大幅増加を続け、輸入牛肉の卸売価格は、やや弱
含み。反面、国産牛肉の生産は乳牛のと畜減もあって減少が続き、価格も堅調に推
移。子牛価格は高水準。
今月の特徴
・ 4月の国内生産量は前年同月比2.2%減と依然低水準。
・ 推定出回り量も前年4月が低水準であったこともあり、20.4%増。
・ 子牛価格は雄、雌ともに前月に引き続き低下。
−豚 肉−
生産はわずかな伸びにとどまり、一時低水準で推移した輸入も年明け以降高水準。
卸売価格は、おおむね安定的に推移。
今月の特徴
・ 生産は、前年並み。
・ 推定出回り量は前年4月が低水準であったこともあり、10.5%増。
・ 輸入は3月を上回る勢いで増加。在庫も積増し。
・ 卸売価格は527円/kgと前月を大幅に上回る水準。
−鶏 肉−
生産はわずかな増加にとどまり、輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、か
なり回復。
今月の特徴
・ 生産は前年並みに回復。
・ 推定出回り量は前年同月比8.0%増。
・ 卸売価格は、230円/kgと、昨年秋以降の水準を維持。
−鶏 卵−
鶏卵生産は、わずかな伸びにとどまり、このため卸売価格は、回復傾向。
今月の特徴
・ 生産は4ヵ月連続して前年割れ。
・ 卸売価格は191円台/kgと前月を下回ったものの前年同期比22%高。
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