豚肉需給の要約と最近の動向


◎豚肉

 安定上位価格を突破し、その後も堅調に推移

生産は依然減少傾向にあり、5月もかなり前年を下回る

・ 豚肉生産は、2年5月以降前年同月を下回って推移しており、3年5月も前年をか
 なり割り込んだ(前年同月比93.9%)。

・ 農林水産省畜産局による6月の肉豚出荷頭数の見込みは、前年をかなり下回る
 1,482千頭(前年同月比91%)であり、7〜9月の肉豚出荷頭数は、前年同月比95
 〜96%程度で推移するものと見込んでいる。

過去最高の輸入量とりわけ増加する冷蔵品

・ 3年5月の輸入量は、前年同月を3.8%上回り、月間値で過去最高の42千トンを記録した。

・ 2年夏以降冷蔵品の占める割合が、おおむね10%を超えており、3年5月は過去
 最高であった4月の輸入量である4.4千トンを更新し、5.1千トンが輸入され、主
 としてテーブルミート用として流通されたとみられる。

消費ペースは落ちず

・ 当初予想された牛肉の輸入自由化による豚肉への影響は少なく、3年5月も4月
 と同様に前年並みの消費ペースで推移している(前年同月比101.3%)。

5月に安定上位価格を突破した後、6月も堅調に推移

・ 過去最高の輸入量を示したにも拘らず、生産の減少傾向を受けて東京市場の省
 令の卸売価格は、3年4月に安定上位価格付近まで上昇し、5月には安定上位価格
 を上回り(592円/kg)、6月にはさらに、前月を上回り堅調に推移している(速
 報値:617円/kg)。


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