鶏卵


(1) 消費

 ゆるやかな増加へ

・ 2年1月以降前年をわずかに下回る水準で推移してきた鶏卵消費(推定出回り量)
 は、10月以降ほぼ前年水準を上回り、2年度計では前年とほぼ同水準となった
 (前年度比99.7%)。3年5月も同じ傾向となっている(前年同月比105.2%)
 (図51)。

・ 同様に、季節調整済み値でみると2年夏以降増加傾向で推移している(図52)。

・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、2年12月以降前年並で推移しており、
 5月も同様であった(前年同月比100.4%)(図53)。

(2) 生産

 ゆるやかな増加へ

・ 鶏卵の生産は、2年度は飼料の値上げ等もあって前年を下回った(前年度比99.
 5%)が、3年に入ってから前年を上回って推移している(3年5月前年同月比104.
 4%)(図54)。

・ また、季節調整済み値でみると2年度後半から増加傾向で推移している(図55)。

・ 農林水産省統計情報部によれば、6月、7月及び8月の採卵鶏ひな出荷羽数はそ
 れぞれ前年同月に比べ106%、109%、104%と見通している。

(3) 輸入

 わずか

・ 輸入は、卵黄、卵白等は増加傾向にはあるものの、総消費量の2〜3%とわずか
 である(図56)。

(4) 価格

 2年秋以降高水準に若干のかげり

・ 鶏卵卸売価格(東京、平均)は、生産量の減少等により2年秋以降極めて堅調
 に推移している。最近では生産増にもかかわらず高水準にあり、伸び率でみると
 5月も同様となっている(前年同月比115.4%)(図57)。

・ 一方、3年3月以降価格は、軟調に推移し、6月の卸売価格は、全農・東京「M
 級」速報値によると210円/kg(前年同月比115%)となっている。


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