豚肉需給の要約と最近の動向


◎豚肉
 牛肉自由化にもかかわらず豚肉は安定上位価格へ

依然生産は減少傾向

・ 豚肉生産は、環境問題、後継者難等による中小経営の離農、昨年末の価格低迷
 による廃業等から2年5月以降前年同月を下回って推移した。

・ 3年4月も前年同月比96.5%となっており、農林水産省畜産局は、5〜9月の生産
 出荷が前年同月比95〜97%で推移すると予測している。

増加する冷蔵品輸入

・ 2年度の輸入は、4、5月を除き前年を下回り3年4月も前年同月を14.2%下回っ
 た。

・ 2年夏以降冷蔵品の占める割合が概ね10%を超え、3年4月は過去最高の約4,400
 トンの冷蔵品が輸入され、主としてテーブルミート用として販売されたとみられ
 る。

影響少なかった豚肉消費

・ 当初予想された牛肉の輸入自由化による豚肉への影響は、特販等による影響は
 一時的に見受けられたものの、3年4月の推定出回り量は前年並となった(前年同
 月比101.1%)。

5月は安定上位価格突破へ

・ 2年10月以降低迷していた価格は、事業団の指定助成対象事業による調整保管
 及びその後の生産の伸び悩み等により、3年4月には安定上位価格付近まで上昇し
 た(東京市場「省令」540円/kg)。

・ さらに、5月には安定上位価格を上回った(速報値:東京市場「省令」593円/
 kg)。


元のページに戻る