鶏卵


(1) 消費
 ゆるやかな増加へ

・ 2年1月以降前年をわずかに下回る水準で推移してきた鶏卵消費(推定出回り量)
 は、10月以降ほぼ前年水準を上回る傾向にある(3年4月前年同期比105.7%)。

・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、62年度以降、減少傾向にあったが、
 2年9月以降は減少割合は縮小する傾向にあり、2年12月には1年ぶりに100%を超
 え、その後ほぼ前年並みで推移(3年3月前年同月比100.0%)し、2年度計では前
 年度比97.1%となった(図48)。

(2) 生産
 ゆるやかな増加へ

・ 63、元年度とゆるやかな増加にとどまった(63年度0.3%増、元年度0.6%増)
 鶏卵の生産は、2年度は飼料の値上げ等もあって前年を下回った(前年度比99.5
 %)が、3年に入り4ヵ月続けて前年を上回っている(3年4月前年同月比104.7%)
 (図49)。

・ 農林水産省統計情報部によれば、5月、6月及び7月の採卵鶏ひな出荷羽数はそ
 れぞれ前年同月に比べ97%、102%、104%と見通している。

(3) 輸入
 わずか

・ 輸入は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の2〜3%とわずかである(図50)。

(4) 価格
 2年秋以降高水準を持続

・ 鶏卵卸売価格は、生産量の減少等により2年秋以降極めて堅調に推移している。
 最近では生産増にもかかわらず高水準にあり、3年4月も252円/kg(前年同月比
 131.9%)となった(図51)。

・ 5月の卸売価格は、全農・東京「M級」速報値によると233円/kg(前年同月比
 113%)となっている。


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