牛乳・乳製品


生乳生産は引き続き前年水準を上回る

 4年6月の生乳生産は、対前年同月比104.7%の738.6千トンで、11ヵ月連続して
前年水準を上回った。生乳生産を北海道、都府県別にみると、北海道は3年5月以
降毎月大きく前年水準を上回り、4年6月も対前年同月比107.3%となった。都府
県は3年12月から対前年プラスに転じ、その後ほぼ前年並みで推移していたが、4
年6月は103.0%となった。最近の生乳生産を季節調整済み値でみると、3年夏以
降増加傾向を示したが、4年1月頃から横ばいとなっている(図1)。


飲用等向けは前年水準並み

 飲用等向け処理量は、4月まではわずかながら前年水準を上回ってきたが、6月
は対前年同月比100.0%の456.2千トンで、前年水準となった。なお、飲用等向け処
理量を季節調整済み値でみると、3年夏は天候不順等もあって需要が停滞して処理
量は減少し、その後一時持ち直したものの、4年度にはいってまた減少傾向を示し
ている(図2)。


主要乳製品の生産は大幅に増加、価格はわずかに低下

 6月の乳製品向け処理量は、生乳生産が引き続き伸びたのに対し飲用等向け処理
量が前年水準となったため、対前年同月比114.1%の272.5千トンと11ヵ月連続して
前年水準を上回った。これに伴い、主要乳製品であるバター、脱脂粉乳の6月の生
産は、バターが対前年同月比132.5%、脱脂粉乳が対前年同月比122.0%と前年を大
幅に上回った。また、3年10月まで堅調に推移してきたバター及び脱脂粉乳の卸売
価格は、3年12月以降わずかながら低下傾向を示している(図3、4)。


脱脂粉乳の売渡入札実施

 平成4年度においては、バター2千トン、脱脂粉乳26千トンの輸入発表がなされ
たが、脱脂粉乳については、再需要期である夏場の需給・価格の安定を図るために、
事業団は、4月28日に17,000トンの輸入入札を行い、6月24日に9,304トン及び7
月23日に4,706トンの売渡入札を実施した。


元のページに戻る