鶏肉


6月の消費はかなり増加

 4年6月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、148,376トンとなり、
前年同月をかなり上回った(対前年同月比107.2%、図1)。特に、輸入品の推定
出回り量は、対前年同月比134.8%(34,066トン)と大幅に上回った。

 なお、5月の家計消費量は、ほぼ前年並みの101.3%であったが、3年1月以降
好調だった調理品、半調理品の業務用等及び加工品需要は、前年同月比98.0%と前
年を下回った。


前年並みの生産量

 6月の生産量(骨付き肉ベース)は116千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計、対
前年同月比101.7%、図2)となり、前年並みとなった。

 また、農林水産省統計情報部によると7月、8月、9月のブロイラー用ひな出荷
羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比98、96、102%の見込みである。


大幅に増加した輸入量、在庫も高水準

 6月の輸入量(骨付き肉ベース)は、35,174トン(対前年同月比118.1%)と大
幅に増加した(図3)。

 一方、6月の推定期末在庫は84,248トンで対前年同月比155.3%となり、増加傾
向で推移している(図4)。そのうち、輸入品在庫量は対前年同月比160.5%、国
産品在庫量は、量的には少ないものの対前年同月比128.1%となっている。


卸売価格は弱含み

 6月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京、中値)は、それぞれ552円/kg、373円
/kgとなり、7月の速報値では、梅雨明け後の末端消費の減退等により、それぞれ
507円/kg、342円/kg(対前月比は、それぞれ91.8%、91.7%)と弱含みで推移し
ている。


元のページに戻る