牛肉


輸入量は引き続き3万2千トン台

消費は堅調

 3年11月の推定出回り量(消費量)は、国内生産量の増加及び在庫品の取り崩し
により、74,495トン(対前年同月比107.3%)となった(図1)。

 11月末の推定期末在庫は、83,948トン(対前年同月比72.2%)と前月より2,668
トン減少した(図2)。うち、輸入品在庫は69,917トン(対前年同月比69.1%)で、
事業団在庫は25,608トンとなっている。


生産は引き続き増加

 生産量は、11月も39,348トン(対前年同月比103.9%)と引き続き増加した(図3)。

 種類別と畜頭数をみると、和牛はめす和牛(対前年同月比105.9%)、去勢和牛
(対前年同月比108.5%)ともかなり増加して、和牛全体では53.0千頭(対前年同
月比107.3%)となった。乳牛のと畜頭数も、乳おす(対前年同月比102.1%)、乳
めす(対前年同月比100.1%)、乳牛全体で83.7千頭(対前年同月比101.2%)と増
加した。


輸入量は10月と同水準

 11月の輸入量は、32,481トン(対前年同月比89.8%)と前年同月水準よりは低い
ものの、10月とほぼ同水準となった(図4)。その内訳(くず肉、煮沸肉を除く。)
は、チルドは16,673トンと過去最高となり、フローズンも15,332トンで、チルドの
割合は52.1%であった。


省令価格はやや上昇、乳用種は低水準

 11月の省令価格(東京市場、以下同じ。)は10月に比べ44円/s値を上げ、1,17
7円/s(対前年同月比92.6%)となり、12月の速報値でも1,233円/sとやや上昇
している(図5)。

 和牛が相変らず堅調に推移しているのに対し、11月の乳用種の価格は、乳おす
「B−3」1,116円(対前年同月比89.1%)、「B−2」896円(対前年同月比81.2
%)、乳めす「C−1」325円(対前年同月比100.3%)と低水準のままほぼ横ばい
で推移しており、12月の速報値でも乳おす「B−3」1,115円、「B−2」873円、
乳めす「C−1」302円となっている。

 また、輸入牛肉の価格(国内仲間相場)は、11月は輸入量が多かったことから北
米産チルドが特に値を下げたが、12月15日現在の市況は、逆に北米産チルドが値を
上げたほかは総体的に値を下げた(図6)。


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