豚肉


消費量は前年をわずかに上回る

 4年7月の推定出回り量(消費量、部分肉ベース)は、124,052トンとなり、前年
同月をわずかに上回った(対前年同月比102.5%、図1)。輸入品の推定出回り量は、
輸入量の増加を反映し、6月に引き続き、7月も、前年同月をやや上回った(対前年
同月比104.7%)。

 6月の家計消費量は対前年同月比97.9%と前年を割っているものの、ソーセージ
等の加工品仕向肉量は、対前年同月比104.7%と前年をやや上回った。


生産量は前年並み

 7月の生産量(部分肉ベース)は、6月に引き続き前年同月を上回り、80,605トン
(対前年同月比100.7%)となった(図2)。

 また、農林水産省畜産局によると8月の肉豚出荷頭数(見込み)は、1,446千頭
(対前年同月比95%)、9月は1,534干頭(対前年同月比97%)と見込んでいる。


チルドの輸入量は高水準

 7月の輸入量(部分肉ベース)は、38,875トン(対前年同月比117.8%)となり、
3年5月以降、4年5月を除き、輸入量は前年を上回って推移している(図3)。

 特に、チルドの輸入量は、10,523トン(全輸入量の27.1%)と1万トンの大台を
超え、過去最高だった4年4月の水準に達した。そのうち、台湾からの輸入量は、7,
483トン(全チルドの70.9%)であり、米国からは2,853トン(全チルドの27.1%)
となっている。


値を下げた卸売価格

 7月の枝肉卸売価格(東京市場、省令価格)は、需要期にもかかわらず、輸入量
の増加により、先月に比べ22円/s値を下げ、574円/kg(対前年同月比90.4%)
となった。8月の速報値は、7月に比べて40円/s値を下げ、534円/s(対前年同
月比94.2%〉となっている。


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