鶏肉


前年並みの消費量

 4年7月の推定出回り量(消費量、骨付き内ベース)は、139,801トンとなり、ほ
ぼ前年同月並となった(対前年同月比99.6%、図1)。特に、輸入品の推定出回り
量は、対前年同月比119.0%(31,165トン)と前年を大幅に上回った。

 なお、6月の家計消費量も、ほぼ前年並の101.1%であったが、調理品、半調理品
の業務用等及び加工品需要は対前年同月比112.4%と前年をかなり上回った。


前年をやや下回る生産量

 7月の生産量(骨付き内ベース)は110千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計、対前
年同月比96.2%、図2)と前年同月をやや下回った。

 また、農林水産省統計情報部によると8月、9月、10月のブロイラー用な出荷羽数
の見通しは、それぞれ対前年同月比96、102、97%の見込みである。


依然として高水準な輸入量

 7月の輸入量(骨付き内ベース)は、32,115トン(対前年同月比109.3%)とかな
り増加した(図3)。

 一方、7月の推定期末在庫は、86,630トンで対前年同月比150.4%となり、依然増
加傾向で推移している(図4)。そのうち、輸入品在庫量は対前年同月比151.9%、
国産品在庫量は量的には少ないものの対前年同月比142.0%となっている。


卸売価格は上昇傾向

 7月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京、中値)は、それぞれ507円/s、342円
/sとなり、8月の速報値では、この時期の鶏は出荷前の体重が減少し、供給量が
少なくなること及び旧盆の産地における操業停止を見込んだ手当買い等が入ってい
るため、それぞれ540円/s、370円/kg(対前月比は、それぞれ106.5%、108.2%)
と上昇傾向にある。


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