鶏卵


堅調な消費量

 4年4〜6月の3ヵ月間の推定出回り量(消費量)は664千トンで、前年をわずかに
上回った(対前年同期比101.4%、図1)。

 6月の家計消費量は、対前年同月比101.9%となり4月以降前年を上回って推移し
ている。


前年をやや上回る生産量

 4年4〜6月の3ヵ月間の生産量は653千トンとなり、前年をやや上回った(対前年
同期比102.2%、図2)。

 一方、採卵用ひなえ付け羽数を季節調整済み値でみると、3年夏以降から減少傾
向で推移していたが、ここへきて底を打つ様子をみせている(図3)。

 また、農林水産省統計情報部によると、8、9、10月の採卵鶏ひな出荷羽数の見通
しは、それぞれ対前年同月比86、92、93%と見込まれている。


低迷し続ける卸売価格

 4年7月の卸売価格(東京平均)は、6月に比べ3円/s値を下げ、144円/s(対
前年同月比67.6%)となった(図4)。この鶏卵価格の低迷を受けて、(社)全国鶏
卵価格安定基金と(社)全日本卵価安定基金は、価格補てんを決定しており、補てん
価格は41円/sとなっている。

 なお、8月の卸売り価格は、気温の高い日が続き末端消費の伸び悩みもみられた
が、全国液卵公社の買人れが8月3日から行われたこともあり、全農の東京M規格平
均価格(速報値)は、前月と同じ137円/s(対前年同月比64.6%)となった。

 また、8月も、補てん基準価格を下回るため、3月から6ヵ月連続して補てんが行
われることが決定されている(補てん価格は46円/s)。


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