この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
県畜産食肉の銘柄化推進、 品質向上対策や消費拡大対策等を積極的に行って いる 「群馬県食肉品質向上対策協議会」 の主催により、 平成6年11月11、 12日 に肉豚の、 同16、 17日に肉牛の枝肉共励会が褐Q馬県食肉卸売市場で開催され た。 この共励会は、 県内の養豚及び肉牛生産農家を対象とし開催しているもので、 今回から、 農林水産祭参加行事として認定された。 肉豚では品質と斉一性を重要視し、 1農場4頭を1セットとし100農場400頭、 肉牛では黒毛和種・交雑種の2部に分け、 それぞれ80頭、 40頭の出品があった。 肉豚の部では、 上物以上率は70.3%であり、 最優秀賞となった4頭は、 枝肉 重量72.3kg、 と体長93.4kg、 と体幅35.5kg、 背脂肪は肩、 背、 腰それぞれ3.6 、1.8、 2.5cmで、 大きさ、 肉質及び斉一性に優れており、 肉牛の部では、黒毛和 種の四等級以上率は61.3%であり、 最優秀賞となった肉牛は、 枝肉重量390kg、 歩留64.9%、 ロース芯 55、 BMS10であり、 肉色もきれいなすばらしい枝肉 であった。 なお、 共励会の会場となった褐Q馬県食肉卸売市場では、 普段は敷地内に販 売所を設置し、 衛生的な食肉処理施設で処理した食肉を展示、 販売している。 今回のミートフェスタに併せ、 年1回の特別割引価格の即売会が開催され好 評を博し、 訪れた消費者からは、 年1回とはいわず何回も開催してもらいたい との要望が多数寄せられた。 こうした活動は、 消費者ニーズにあった安全性の 高い、 品質の保証された食肉を販売することにより、 「美味・新鮮・安心」 が キャッチフレーズの上州牛・上州銘柄豚を、 消費者に定着化するものであると 考えている。