◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

  男子高校生の牛乳料理  

 「カルシウム丸かじり」 が最優秀賞

                       (鳥取県 山根 桜)

 


 10月23日、 鳥取県倉吉市の鳥取女子短大で牛乳・乳製品利用料理コンクール
大会 (県牛乳普及協会主催) が開催され、 10才から70才までの120名の応募者
の中から書類審査で選ばれ、 高校生3名を含む10名が牛乳乳製品をたっぷり使
ったアイデアあふれる料理の腕前を競い合った。 

 コンテストの開始に先立ち、 審査員長鍛か冶じ木きいつ子先生 (倉吉保健所
主任栄養士) から、 「うまく作ろうとせず、 普段と同じ様に、 楽な気持ちで作
って下さい。 食べてもらう人への愛情がこもった料理が一番おいしいはずです
」 とのあいさつがあった。 

 全員緊張した顔で調理台に向かい、 それぞれの材料を調理していく。 出場者
のご主人がやってきて調理風景を写真に撮ったり、 高校生の担任の先生が心配
で様子を見に来て、 「がんばって!」 の声をかけるなどほほえましい場面が見
られた。 

  「日頃、 家で使っている器具と違うので、 出来上がった作品がどうもいまい
ち」 という女子高生。 それでも、 どれもこれも美しく盛り付けられ食欲をそそ
る工夫をこらしたものばかりだった。
 
 厳正な審査の結果、 最優秀賞には倉吉東高2年沢田謙さんの 「カルシウム丸
かじり」 が選ばれた。 沢田さんはお母さんに乗せられて軽い気持ちで応募して
みたとのこと。 「カルシウム丸かじり」 は小さな鰺あじを丸ごと唐から揚あげ
し、 その上に野菜やプロセスチーズを乗せ、 ホワイトソースをかけてオーブン
で焼いた料理で、 その名のとおりカルシウムをたくさん含んでいる。 

 鍛冶木審査員長は講評の中で 「骨粗鬆症が問題になり国民すべてがカルシウ
ムを摂るよう心がけている現代にマッチした料理ではないでしょうか」 と話し
ていた。 
 

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