牛乳・乳製品


4月から12月までの累計は前年水準

 5年12月の生乳生産量は、69万4千680トンと4カ月連続して前年を下回った
(▲2.7%)が、4月から12月までの累計は、648万8千727トンと前年をまだ上
回っている(0.1%)。この累計を北海道、都府県別に見ると、北海道は前年を
下回った(▲0.1%)が、都府県は前年を上回った(0.3%)(図1)。


飲用牛乳等向け処理量、前年を下回る

 12月の飲用牛乳等向け処理量は、39万5千670トンと再び前年を下回り(▲1.0
%)、4月から12月までの累計も、依然として前年を下回っている(▲1.9%)
(図2)。また、飲用牛乳等生産量のうち、牛乳も再び前年を下回った(▲0.6
%)。


バターの生産量、かなり減少

 12月の乳製品向け処理量は、生乳生産の減少により、28万7千718トンと3カ
月続けて前年を下回った(▲5.5%)が、4月から12月までの累計は、前年をや
や上回っている(3.2%)。12月のバターと脱脂粉乳の生産量は、前年を下回っ
た(バター▲11.7%、脱脂粉乳▲4.9%)(図3、図4)が、4月から12月まで
の累計は、依然として前年をかなり上回っている(バター11.5%、脱脂粉乳6%)。


今月のトピックス
牛乳・乳製品の最近の消費動向

 5年12月号から参考資料に「乳製品の小売価格等の調査結果」(兜x士総合研究所のPOSデータによる集計)を掲載している。家庭用バターの販売数量は、冷夏だった7月に前年をかなり上回っている(15.2%)。贈答用で需要が伸びるはずの12月は、引き続く景気の低迷もあり前年を下回っている(▲2.9%)。小売価格は、過剰在庫を反映した特売等により、4月以降、前年を下回っている月が多かった。また、アイスクリームの販売数量は、4月以降、小売価格の低下(▲10〜▲20%)等により、前年を大幅に上回って推移している(10〜50%)。ヨーグルトの販売数量は、健康志向に支えられて、4月以降、一貫して伸びている(5〜20%)。



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