生産量は前年並み 12月の鶏肉の生産量は、12万9千78トン(農林水産省食肉鶏卵課推計)と前年 並みとなった(図1)。5年4月〜12月でみても103万8千742トン(0.1%)と 季節的変動はあるものの、ほぼ前年並みで推移している。 10万トンを割る在庫量 12月の推定期末在庫は、6カ月ぶりに10万トン台を割り9万5千950トン(17. 8%)となり、季節調整済み値でみても、増加のテンポは遅くなってきている (図2)。クリスマス等年末需要により、11月末に比べ約1万7千トンの減少 (輸入品在庫は約1万4千トン減少して7万5千300トン、国産品在庫は約2千 700トン減少して2万650トン)となった。 卸売価格は1月以降下落 12月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京)は、それぞれ543円/kg(▲6.1%)、 323円/kg(▲8.8%)となった(図3)。 今年の初値は、もも肉625円/kg、むね肉379円/kg(農林水産省「畜産物市況 速報」、以下同じ)であったが、以降値を下げ続けており、2月に入ってからは、 それぞれ560円台、320円台まで下落している。なお、1月の単純平均では、もも 肉598円/kg、むね肉352円/kgと反発している。 今月のトピックス
平成4年度「食料需給表」(速報)から 平成4年度「食料需給表」(農林水産省大臣官房調査課)によると、4年度の国民1人・1年当たり供給純食料は、肉類で0.6kg増(2.1%増)の29.5kgとなった。うち、鶏肉については、0.2kg増(1.9%増)の10.6kgとわずかではあるが増加している(図4)。 一方「家計調査報告」(総務庁)による全国1人当たり家計消費量では、4年度は前年を下回っていたが、5年夏以降概ね前年を上回っている。鶏肉のヘルシー感などを訴えることにより伸びることを期待したい。 |
元のページに戻る