◎地域便り


地域における養豚農家組織の活動

(群馬県 富田 孝)


 赤城山麓は、本県でも養豚の盛んな地域であるが、昭和61年に勢多郡赤城村横
野の養豚団地の農家14人で、組織強化、生産技術のレベルアップ、経営改善等を
図るため、JA横野系統造成豚利用組合が組織された。

 この組合は、指導者にも恵まれまとまりも良く、衛生管理や生産技術の向上等
についての検討会や飼料の共同購入等を実施してきた。

 さらに、平成5年度には中央畜産会の養豚活性化集団育成推進事業の助成を受
けることとなり、これを契機に、今までの活動を拡充強化することとし、あわせ
て消費拡大対策運動を強力に展開するとともに、地域銘柄豚の造成を推進するこ
ととした。具体的には、団地周辺で豚肉の消費拡大等に関する看板を立て、農業
祭等での試食会を実施したり、チラシを配布するのは勿論のこと、生産者の主婦
が地域内の各家庭を訪問し、豚肉の定期的販売契約を行っている。

 「○○ちゃんが作った豚肉」と、村内ではかなりの評価を得ており、これが軌
道に乗れば徐々に販売先を広げていく計画である。

 この組合の特徴は、若い後継者によって組織され、地域に密着した養豚経営を
めざしており、今後大きな飛躍が期待できると思われる。


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