(群馬県 松村健助)
昭和59年から県畜産試験場では、消費者ニーズに応えるため、美味で他の銘柄 鶏よりも安価な特産鶏の作出を目標に交配研究を進めてきたが、平成4年までに 農家段階での実証試験を終了させ、5年より県内ブロイラー生産組合により生産 出荷が開始された。 鶏肉は、安全でヘルシーな食品として、全食肉消費量の約40%を占めるまでに 至っているが、最近では輸入畜産物の増加に伴い、他の食肉との競合、価格の低 迷等、厳しさを増してきている。 群馬の雄大な自然の中で太陽の光をあびながらのびのびと育った「上州風雷ど り」は、風味豊かで歯ごたえのある鶏肉として、料理人や本物の味を楽しむ家庭 の食卓の主役となっており、地域特産鶏としての持ち味を大いに発揮し、県内鶏 肉産業の活性化に役立つことが期待される。 群馬農協チキンフーズブロイラー生産者組合では「“大自然が生んだ、本物の 味”をキャッチフレーズに、「上州風雷どり」を、水たき、焼鳥、そして、ちょ っとぜいたくな料理にどうぞ」とPRに力を入れている。 販売に対する問い合わせは、群馬農協チキンフーズブロイラー生産者組合(TEL 0279−54−8511)まで。