(鹿児島県 財部祐至)
8つの島からなる奄美群島は総面積1,238kuであり、これらの島々に22,000頭 余りの黒毛和種が飼養されている。当地の農業はサトウキビを中心とした複合経 営が主体で、肉用牛は畑地の地力増強に大きく貢献してきた。 昭和55年に8,500頭程度であった繁殖雌牛(24か月以上)は、5年2月現在で 12,600頭となり、子牛出荷頭数では曾於、肝属につぐ県内第3位の子牛生産地域 へと発展し、さらに増頭傾向にある。 現在、離島というハンディもあり、当地の子牛価格は平均24万3千円(6年1 月せり市)と低迷が続いているが、農家には優良雌牛への更新意欲もあり、子牛 出荷頭数は減少しないものと思われる。 奄美の子牛は血統的には県本土のものと遜色はなく、さらに粗飼料を主体に育 成されているので、肥育素牛としては非常に飼いやすく、現在購入していただい ている肥育農家の方々からは高い評価を受けている。 全国の肥育農家の方々、畜産関係者の皆さん、奄美産子牛の購買においでくだ さい。皆さんに損はさせません。エメラルドの美しい南国の海も皆様をお待ちし ております。