計画生産の浸透 5年11月の生乳生産量は、66万4千476トンと3カ月続けて前年を下回った(▲ 2.2%)。北海道、都府県別にみると、都府県の方の減少割合が大きく(北海道▲ 1.6%、都府県▲2.5%)、期中における厳しい計画生産の下方修正が全国的に浸透 してきている(図1)。 飲用牛乳等向け処理量が前年を上回る 11月の飲用牛乳等向け処理量は、41万6千876トンと7カ月ぶりに前年を上回っ た(0.9%)。これは、飲用牛乳等生産量のうち、牛乳が6カ月ぶりに前年を上回 ったことによる(2.5%)。しかし、1日当たりの飲用牛乳等向け処理量(季節調 整済み値)をみると、減少傾向が続いている(図2)。 バター、脱脂粉乳の生産が前年を下回る 11月の乳製品向け処理量は、生乳生産の減少と飲用牛乳等向け処理量の増加によ り、23万7千261トンと前年をかなり下回った(▲7.5%)。このために、バターと 脱脂粉乳の生産量が28カ月ぶりに前年を下回った(バター▲2.4%、脱脂粉乳▲4.2 %)が、推定在庫量は依然として高水準で推移しており、バターにあっては消費量 の7.0カ月分、脱脂粉乳にあっては3.4カ月分となっている。そのため、バターと脱 脂粉乳の価格は、引き続き低下傾向にある(図3、4)。 今月のトピックス
作業の効率化を図る (社)日本畜産施設機械協会が行っている主要畜産施設機械の出荷台数の調査結果(平成4年1〜12月)によると、牛用の自動給餌機の出荷が338台と急増しており(前年比650%)、作業の効率化を図るとともに、牛の効率的な固体管理を目指している。また、ロールベーラーの出荷も698台と大幅に増加している(前年比119%)。ミルキングパーラーの出荷は、111台と前年を下回っているが(前年比90%)、平成元年以降100台を超える出荷となっている。 |
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