鶏肉


生産量はわずかに前年を下回る

 11月の鶏肉の生産量は、11万3千36トンと(農林水産省食肉鶏卵課推計)前年を
わずかに下回った(図1)。


中国、米国産が目立つ輸入量

 11月のブロイラー等の輸入量は、4万757トン(7.8%)と前月に引き続き4万ト
ン台となった(図2)。国別の輸入量では、中国が約7千4百トン(28.3%)、米
国が約1万2千6百トン(14.3%)、ブラジルが約7千4百トン(0.9%)、タイ
は1万1千3百トン(▲4.4%)であり、依然として中国及び米国からの輸入増が
目立っている。


推定期末在庫は前月に引き続き11万トン台

 11月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、15万4千978トンとわずか
ながら前年を上回った(2.0%、図3)。

 しかし、消費量を上回る輸入により、11月の推定期末在庫は11万2千613トン
(27.0%)となった。内訳をみると、輸入分の在庫が8万9千306トン(18.5%)、
国内産については、前月より約2千3百トン減少したものの2万3千307トン(7
4.6%)となった。


卸売価格は低迷

 11月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京)は、それぞれ494円/kg(▲6.4%)、
288円/kg(▲12.2%)となった(図4)。

 年間で最大の需要期である12月も、若干の価格上昇があったものの、単純平均
(農林水産省「畜産物市況速報」)で、もも肉562円/kg、むね肉343円/kgと低水
準で推移した。


今月のトピックス
「国産チキン」マークの表示

 国産鶏肉の消費拡大を図るため、「日本は、おいしい。」をキャッチフレーズにキャラクター・マークを使用したPRが行われている。これは、国産鶏肉消費拡大特別緊急促進事業によるものであり、新聞広告のほか、鶏肉販売店の店頭にポスターを掲示することにより、消費者に対し食鳥検査済み国産鶏肉の安全性をPRするものである。



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