◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

  優良和牛肥育牧場を認定

                                                          (群馬県 本木 栄一)

 


 和牛肥育経営をとりまく環境は、 牛肉自由化と景気の後退による枝肉価格の
低下、 飼養管理者の高齢化や後継者不足等多くの問題を抱えている。 また消
費者サイドからは安全、 高品質でかつ手頃な価格での供給が求められている。 
 
  そこで、 低コスト生産を推進し、 飼養管理技術の改善により、 高品質牛肉
生産を推進するため、 群馬県食肉品質向上対策協議会では県の指導のもと、 
優良和牛肥育牧場認定事業を平成5年度から実施してきた。 
 
  この事業の目的は、 高品質牛肉生産農家を調査し、 飼養管理技術の実態や
管理上の問題点を分析するとともに、 優良生産農家を優良和牛肥育牧場とし
て認定し、 その優秀な技術を地域に波及させることにより、 高品質肉牛の主
産地形成を図ることにある。 
 
  認定牧場選定基準は、 飼養規模概ね50頭以上、 後継者のいる農場で、 (株)
群馬県食肉卸売市場にて、 BMS7以上の高品質牛 (上州牛) を10頭以上出
荷した牧場であることとなっている。 
 
 平成5年度には、 県下488戸の調査を行い、 18農場を優良和牛肥育牧場と
して認定し、 認定牧場の優秀な技術等の地域への波及効果を狙っている。   
 

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