◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

酪農からの離脱要因は

高齢化と後継者問題がトップ!

(北海道 江幡 春雄)

  北海道酪農畜産課はこのほど酪農からの離脱状況をまとめた。 この調査は、 
毎年2月1日に行うものであり、 市町村・農協の協力を得て実施している。 
 
  6年2月から7年1月までの1年間で、550戸の酪農化が離脱している。 そ
の要因は、 高齢化や後継者問題によるものが多く40%を超えている。 次いで
、 経営不振・将来への不安が23%、 積極的な経営転換等が21%となっており、 
前年に比べ積極的な経営転換等の割合が増加した。 
 
  なお、 離脱後の就業状況を見ると、 経営転換による他の農業部門での営農
継続が半分以上となっている。 
酪農からの離脱要因
区分 2.2〜3.1 3.2〜4.1 4.2〜5.1 5.2〜6.1 6.2〜7.1
高齢化
後継者問題
117
(53.9)
197
(48.9)
163
(36.6)
175
(42.2)
224
(40.7)
経営不振将来への不安 50
(23.0)
84
(20.8)
110
(24.7)
132
(31.8)
124
(22.5)
経営者の事故・病気 43
(19.8)
65
(16.1)
51
(11.5)
42
(10.1)
51
(9.3)
積極的な
経営転換等

(※)
26
(6.5)
66
(14.8)
59
(14.2)
116
(21.1)
その他
(環境問題等)
7
(3.3)
31
(7.7)
55
(12.4)
7
(1.7)
35
(6.4)

合計

217
(100.0)
403
(100.0)
445
(100.0)
415
(100.0)
550
(100.0)
注:( ) は比率、※は調査項目なし。
  2.2〜3.1の離脱戸数には、経営転換戸数が含まれていない。 

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