◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

小平町の肉用牛振興対策

(北海道 迫田  耕治)

  北海道留萌市の北にある小平町では黒毛和牛の振興を図るため、 平成元年
からこれまで島根県の優良血統繁殖素牛を30頭導入してきた。 導入牛は町営
鬼鹿牧場で飼育し、 生産された子牛を町内飼養農家に分譲して改良・増殖を
図っている。 今後、 町全体のレベルを上げるには、 地域内保留を推進してい
く必要があり、 このため、 小平町肉用牛振興会では保留奨励規則を定めて、 
地域内保留をバックアップしている。 
 
  まず、 優良雌牛を判定するには、 子牛の肥育成績を把握することが重要。 
そこで、 優良血統の肥育素牛で、 その肥育成績が報告されたものには肥育農
家に対して1頭当たり30千円の肥育奨励金を支払う。 この肥育成績は、 新得
畜産試験場に送られ育種価を計測してフィードバックされ、 これを基に優良
雌牛の保留を進めている。 
 
  また、 町内の優良雌牛から生産された雌子牛については、 産後成績が確認
されるまで保留し、 繁殖成績を報告すると1頭当たり20千円の保留奨励金が
支払われる (町内からの購入の場合も可)。  
 

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