◎地域便り

若者に北海道酪農を漫画でＰＲ

  北海道根室支庁では､ この４月､ 根室で農業をめざす人々へのメッセージ
として ｢はるかなる大地から｣ というタイトルの漫画のＰＲ誌を作成した｡ 
　
  これは､ 昨年６月に北海道が公表した ｢北海道農業・農村のめざす姿｣ を
受け､ 根室の農業の魅力や農村の素晴らしさを､ 若者たちに理解してもらう
ことをねらいにまとめられた｡ 
　
  作成に当たっては､ 昨年９月に ｢根室農業・農村をめざす姿研究会｣ を発
足させ､ 管内５市町から400人近くの協力を得て意見を集約した｡ 内容につ
いては管内の指導農業士会 (会員12名) が監修している｡ 
　
  漫画のストーリーは､ 旅行で根室を訪れた東京の大学生４人が､ 交通事故
をきっかけに酪農家で数日間を過ごす内に､ 酪農の仕事を初めて体験し､ 酪
農の素晴らしさや厳しさ､ 自然の雄大さを味わう｡ この経験を通して､ 都会
での暮らしに疑問を抱く２人が根室の人々の助けを得ながら､ 酪農を始める
というもの｡
 
　冊子の欄外には ｢豆知識｣ コーナーが設けられ､ 根室の気候風土､ 観光､ 
水産､ 文化などが紹介されている｡ 根室支庁では2,000部を印刷し､ 管内の
農業団体をはじめ､ 道内外の大学や観光センターに配布した｡ 

　北海道酪農のＰＲに漫画を使ったのは初めてで､ 関係者は､ ｢酪農の魅力
や素晴らしさを知ってもらい､ 根室の農業に関心を持つ人が増えてくれれば｣
と期待している｡ 

 (注) 指導農業士：地域農業振興に関する助言や農業経営の担い手となる人
                  材の指導育成に当たる知事が認定する優れた農業者｡  

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