◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

第7回全国和牛能力共進会のシンボルマークとスローガンが決定

(岩手県 菊池 文也)

  平成9年に岩手県で開催される第7回全国和牛能力共進会の 「シンボルマ
ーク」 と 「大会スローガン」 が決定した。 
 
  シンボルマークと大会スローガンは、 開幕まであと千日となった昨年12月
16日から平成7年2月28日までの期間に一般公募したものである。 
 
  米国ニューヨーク州在住の日本からや、 県内のある小学校からは全員の応
募があるなど全国各地から、 シンボルマークには516点、 大会スローガンに
は1,881点の作品が寄せられた。 
 
  「シンボルマーク」 (本誌の表紙の裏に掲載) には、 愛知県名古屋市のデザ
イナー江部幸夫さん (47歳) の考案した作品が選ばれた。 この牛をかたどっ
たマークは、 角で岩手の 「い」 を、 口で人の 「輪」 を、 両方でいわての 「い
わ」 を表し、 和牛の顔をユーモラスで楽しくデザインするなど、 畜産の明る
い未来を強調している。

 
 「いわてから 素敵な和牛の 夢・発進」 
  「大会スローガン」 には、 鳥取県倉吉市の病院職員山本広行さん (57歳) 
の作品が選ばれた。 この作品は、 輸入自由化等で厳しい状況にある畜産農家
を激励する内容となっている。 
 
  今回選ばれたシンボルマークとスローガンは、 2年後の第7回全国和牛能
力共進会を広く宣伝PRするために、 看板、 横断幕、 ポスター等に活用され
る。 これらの作品の作者には 「賞金」と副賞として美味しい 「いわて和牛」の
牛肉2kgが送られた。 

 このところ、 農業とりわけ畜産は、 関係者が口を開けばややもすると暗い
話題になりがちである。 しかし、 「こういう時こそ」、 「今こそ」と難局に立ち
向かう気持ちが必要ではないかと思われる。 まさに今度の共進会を新たなる
飛躍の機会ととらえ、 間近に迫った21世紀に向け、 「」 を持って和牛生産
に取り組むための 「発進」 起爆剤としたいものである。 
 
    

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