◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

郷土の和牛肉を使った料理の開発と試食・発表会

(宮崎県 横山 三千男)

  そのおいしさが知られるようになった宮崎牛だが、 需要の低いもも・すね
等や経産牛の肉の利用法については、 まだ一般になじみが薄い。 こうした部
位などの新しい需要の掘り起こしが、 販売価格の上昇につながり、 ひいては
生産サイドの経営安定につながると考えられる。 
 
  3月17日、 JA宮崎経済連の主催で宮崎牛と本県産椎茸、 ピーマン等を用
いた料理の試食、 発表会が宮崎市内のホテルで開催された。 会場には、 100
名を越える主婦らの参加があり、 発表された16種類の料理は、 大変おいしい
と好評であった。 
 
  アンケートで人気のあった料理は、 「もも肉のサンショウしょうゆドレッシ
ングサラダ」 や 「もも肉のみそ漬けステーキ」、 「すね肉のコンソメスープ」な
どであった。 すね肉のポトフ (洋風煮込み) では、 「調理されたすね肉が柔ら
かくておいしかった」 等の感想があった。 
 
  今回の料理を開発した宮崎観光ホテルの大峰則夫料理長 (47歳) によれば、 
脂が少なく筋のかたまりであるすね肉はコンソメスープに最適である。 
 
  このような料理を県内はもとより全国に普及させ、 消費の拡大につなげた
いものだ。     

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