◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

酪農に夢を抱いて

(北海道 出雲  将之)

  農業後継者不足が叫ばれる中、 北海道立農業大学校へは畜産と畑作園芸の
両経営学科併せて、 毎年60名の学生が営農への意欲を胸に入校してくる。 明
日の農業にとっては、 頼もしい限りの若者達であり、 約90%の学生が卒業と
ともに就農していく。 
 
  畜産経営学科にも、 毎年30名近くの学生が入ってきており、 このうち、 府
県からの入学も1割以上ある。 彼らのほとんどは非農家の子弟で、 緑あふれ
る北海道での畜産、 特に酪農を夢見て入校してくる学生達だ。 農業に対する
あこがれや期待をもっているだけに、 生き生きと実習に取り組んでいる。 
 
  農大は全寮制であるため、 学生同志の交流は盛んで、 農業に夢を持つ非農
家の学生が、 農家出身学生に与える影響は大きく、 農業の素晴らしさを再認
識し、 農業への意欲を新たにする後継者も多く、 農業を見直す良いきっかけ
となる。 また、 農業外部からの新鮮な発想を得るという面からも、 非農家学
生の存在は良い刺激となっている。  
 
   
    

元のページに戻る