◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

婦人や小学生が品評会で乳牛の
 「引き方」 に挑戦

(鳥取県 山本 文彦)

  桜花爛漫の4月、 鳥取県のあちこちで乳牛の品評会が盛大に開催されたが
、 その中で酪農家の婦人や少年達が牛の 「引き方」 を競い合った。 
 4月1日(土)、 旧東伯家畜市場において審査員にジャパン・ホルスタイ
ンブリーディングサービスの荒木敏彦氏を迎え、 乳牛の品評会が東伯町・東
伯町酪農組合主催、 37頭の出品により盛大に開催された。 
 
  出品区分は7部で育成 (第1〜3部)、 未経産 (第4、5部)、 経産 (第6、
7部) に分けられ、 それぞれグランドチャンピオンが決定された。 

  牛の 「引き方」 のコンクールは、 第1部の8カ月齢未満の育成牛の部で行
われ、 一番上手に牛を操り、 牛をきれいに見せた人に対して 「ベストショー
マン賞」 が贈られた。 今年は東伯町三保の先進的酪農家である川本正一郎さ
ん所有の牛を引いた藤枝晶子(ふじえだ あきこ)さんが栄冠に輝いた。
 
 藤枝さんは埼玉県上尾市から国際農業者交流協会あっせんの研修生として
この3月から川本さん宅に住み込み、 1年間の予定で研修しているお嬢さん
で、 朝夕の搾乳や畑の農作業を川本さん夫婦と一緒に頑張っている。 

 実習が終わる来年3月にはヨーロッパでの海外研修に雄飛するとのこと。 
品評会では、 緊張感漲る、 初々(ういうい)しい牛の 「引き方」 とみられた
ので、 それが評価されてのベストショーマン賞だと考えられる。 

 もちろん、 その他の婦人や小学生も慣れたものでみんなベテランのお父さ
んに負けず劣らず堂々と牛を引いていた。 会場に居合せた酪農関係者一同、 
この子供達が後継者として育ってくれればと酪農の将来を願ってやまなかっ
た。 
 

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