◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

検定済種雄牛 「大将」 号誕生

(宮崎県 今西  一文)

  宮崎県有種雄牛 「大将」号が、 本県で実施された間接検定(8頭参加)で県
内において、 年間トップの成績を収めた。 
 
  平成2年生まれの本牛は、 佐土原町の三浦完さんによって生産された。
                                                           
  父牛は本県で肉質の改良に大きく貢献している 「菊安」、 母牛は 「第5永
将」の娘牛で、 その子供が県共枝肉部門で2席に入賞するなどの実績をもち
県有のスーパードナーとして活躍している 「まさみつ」 である。 本牛は、 か
なり大型の種雄牛であり、 その産子は発育、 増体とも良好なようである。 

 間接検定は平成6年3月〜7年3月にかけて行なわれた。 1日当たり増体
量0.94kg (全国平均0.88kg)、 枝肉重量364kg (同348kg)、 ロース芯面積51
kg (同45kg)、 脂肪交雑BMS2.9 (同2.1) といずれも大変すぐれた能力を示
した。 また、 検定に用いた9頭中、 2頭が脂肪交雑度で最良の5に格付され
たことが特筆される。 この成績は全国での間接検定受検牛約80頭の中でも、 
トップクラスであるのは言うまでもない。
 
 今後、 本牛は、 本格的な供用となるが、 本県和牛の改良、 さらに 「宮崎牛
」ブランド確立のために大きく貢献し、 名実とも和牛界の 「大将」として君臨
することを期待したい。  

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