◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

三股町の福永氏が 「肉用牛経営発表会」 
で畜産局長賞

(宮崎県 鴨田  和広)

   「真の経営者とは、 所得額の大きさだけでなく地域とのかかわりや家庭を
重視し、 将来のビジョンをしっかり持っている人のこと」、1月25日に開催さ
れた全国肉用牛経営発表会(社)全国肉用牛協会で新井肇審査委員長 (東京
農業大学教授) が述べた一言である。 
 
 同発表会で宮崎県三股町の肥育農家 (常時110頭) 福永昇さん (48才) が、 
見事、 「農林水産省畜産局長賞」 を受賞した。 

 経営のポイントは以下の通りである。 

(1)現在、 自己資本100%の健全経営。 今後、 後継者と共に一貫経営 (繁殖
   部門50頭、 肥育部門200頭) を目標とし、 準備中

(2)肥育前期の粗飼料多給の実践

(3)地元肥育農家と協力し、 平成4年に定休型のヘルパー組合を設立し、 
   月2〜3日の休日を設け、 ゆとりのある経営

 将来的には、 @ET技術の導入による優良素牛の確保とA自家配合飼料の利用
を計画している。 

元のページに戻る