この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
仙台市中央卸売市場食肉市場の開設20周年を記念した枝肉共進会が7月2 〜5日に開催され、 東北6県から黒毛和種、 乳用種及び交雑種合わせて240 頭の肉牛が出品された。 このうち、 黒毛和種の部門では、 去勢牛150頭、 雌 牛40頭が出品され、 去勢牛と雌牛の両部門で岩手県前沢町の農事組合法人 小形牧場の出品牛が名誉賞を受賞した。 農事組合法人小形牧場は、 構成員5名、 常時飼養頭数約500頭で、 前沢町 で最大規模の肥育経営体である。 これまで毎年本共進会に出品しており、 今回は平成2年度に次いで2回目の受賞となった。 ※ 「前沢牛」 は、 これまで全国枝肉共励会等をはじめとする多くの共進会 で数々の賞を受賞しており、 「肉質日本一を誇る銘柄牛」 として全国に知ら れている。 今回の受賞により、 改めて肉質の良さをアピールするところと なった。 名誉賞を受賞した肥育牛の成績は、 次のとおりである。
部門 | 血統 | 規格 | 枝肉重量 (kg) |
枝肉単価 (円/Kg) |
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父 | 母の父 | ||||
黒毛和種 去勢 | 安福165-9 | 安金 | A5 | 495 | 8,309 |
黒毛和種 雌 | 菊谷 | 恒徳 | A5 | 419.5 | 14,449 |
※今回は、 枝肉の肉質均称、 脂肪付着に優れている上、 脂肪交雑は 「5」 等級、 きめ、 しまり、 肉の光沢とも他の出品牛より群を抜いて優れてい るところが評価された。