牛乳・乳製品


牛乳・乳製品



12月の生乳生産量 前年同月をやや上回る

生乳生産量は9月以降、 前年同月を上回って推移し、 12月は70万6千747トン (3.4%) となった (図1)。 北海道が4.0%増、 都府県が3.0%増と共に前年同月 を上回った。
◇図1:生乳の生産量◇
 1日当たりの生乳生産量の推移を季節調整済み値でみると、 7年春以降、 ゆる やかに増加している。  牛群検定 ((社) 家畜改良事業団) の結果から、 北海道、 都府県の1頭1日当 たりの平均泌乳量をみると、 北海道は7年1月以降、 前年同月を上回って推移し ており、 12月は25.5kg (3.2%) であった。 都府県では4〜6月の間は前年同月 を下回っていたが、 7月以降、 上回っており、 1月は、 25.7kg (5.3%) であっ た (速報値、 図2)。
◇図2:一頭1日当たりの平均泌乳量(都府県)◇

12月の飲用向け処理量 前年同月並み

 12月の飲用牛乳等向け処理量は、 41万983トン (▲0.3%) であった (図3)。
◇図3:飲用牛乳等向け生乳処理量◇
 1日当たりの処理量の推移を季節調整済み値でみると、 7年夏以降はわずかに 増加している。 12月の生産量を品目別にみると、 6月以降、 前年同月を下回っていた飲用牛乳 は7カ月ぶりに前年並みの水準となった。 また、 11月に引き続いて乳飲料はわず かに、 はっ酵乳はかなり大きく前年同月を上回った (牛乳0.0%、 加工乳1.9%、 乳飲料2.4%、 はっ酵乳15.5%、 乳酸菌飲料▲13.2%、 図4)。
◇図4:飲用牛乳等の生産量(前年同月日)◇

12月の乳製品向け処理量 前年同月をかなりの程度上回る

 12月の乳製品向け処理量は、 生乳生産量が回復していることから、 28万5千110 トン (10. 0%) となった。 1日当たりの処理量の推移を季節調整済み値でみると、 6年夏を底にゆるやか に増加している (図5)。
◇図5:乳製品向け処理量◇

12月のバター 3万トンを割った在庫量

 12月のバターの生産量は、 6千971トン (9.7%) と、 7月以降、 前年同月を上 回って推移している (図6)。
◇図6:バターの生産量・価格◇
 推定出回り量は9千700トン (▲4.8%) と前年同月をやや下回った。  12月の推定期末在庫量は、 2万5千900トン (▲27.3%) と3万トンを割り、 引 き続き減少傾向にある。  大口需要者価格は、 11月より1円値を下げ949円/kg (▲0.1%) ととなり、 安 定指標価格を4. 4%下回った。

12月の脱脂粉乳 前年同月を大きく上回る生産量

 12月の脱脂粉乳の生産量は、 1万8千69トン (11.6%) と、 7月以降、 前年同 月を大きく上回っている (図7)。
◇図7:脱脂粉乳の生産量・価格◇
推定出回り量は1万9千200トン (10.8%) と前年同月をかなりの程度上回った。    12月の推定期末在庫量は、 3万7千トン (41.4%) と8月以降、 非常に低い水 準であった前年同月を大幅に上回って推移している。 大口需要者価格は、 11月に引き続き1万3千560円/25kg (0.4%) と前年同月 並みとなり、 安定指標価格を5. 6%上回った。  畜産振興事業団は1月30日に8年度のカレントアクセス分1万7千700トンの買 入入札を実施し、 全量落札した。

今月のトピックス


−牛乳乳製品の消費量は高い伸び−


 農林水産省は 「平成6年度の食料需給表」 (速報) を発表した。 それによると6 年度の国民1人・1年当たりの牛乳・乳製品の供給純食料は、 前年度に比べ6.6% 増 (89.2kg) の高い伸びとなった (図8)。 内訳をみると記録的な猛暑の影響等 から、 飲用向けは、 前年度に比べ4.5%増 (41.7kg)、 乳製品向けは脱脂粉乳等の 輸入の増加から8.5%増 (47.1kg) となっている。
◇図8:飲用向け、乳製品向けの国民1人・1年当たり供給純食料◇

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