◎地域便り


パソコン導入で肥育牛経営の改善

愛媛県 脇坂健三

 森岡真人さん (29歳) は、 愛媛県南予地方の拠点である宇和島市で、 父の経営

を補佐し乳用種肉用牛の哺育育成から肥育までの一貫経営をしている若き後継者

である。 



 飼育規模は約650頭の県内でも有数の規模を誇るが、 輸入自由化に伴う最近の

輸入肉の増加や価格の低迷には強い危機感を抱いている。 



 以前より愛媛県畜産会の行う経営診断に参加するなど、 積極的に経営や肥育成

績の管理に取り組んでいた。 さらに今回 「自らの経営は自らの手で」 を目標に掲

げ、 データを自分で入力できる、 パソコンを利用した経営診断システムの導入を

行った。 



  このシステムの導入を機に、 今後一層厳しさが予想される肉用牛経営の改善の

ため、 技術指導の改善とコスト低減に努力中である。 



 森岡さんによると、 「自分で入力することが、 経営面の数字がより理解できるこ

とにつながった」 とのこと。 今後は、 この数字を経営改善に生かし、 国際競争に

も生き残れる経営を目指したいと意気込みをみせている。 




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