鶏 卵


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11月の主要5都市の総入荷量 前年同期をわずかに下回る

 11月の主要5都市の総入荷量は、 3万2千388トン (▲2.6%、 図1) と前年同 期をやや下回った。
◇図1:主要5都市の鶏卵総入荷量◇
 今後の生産指標となる11月の採卵用めすのひなえ付け羽数は、 842万4千羽と4 カ月連続で前年同月をわずかに上回った (1.0%)。 農林水産省統計情報部は採卵 用めすのひな出荷計画について、 前年同月に比べて、 12月98%、 1月100%、 2月 93%と見ている (12月上旬聞き取り)。

11月の輸入量 前年同月をかなり下回る

 11月の鳥卵類の輸入量は、 8千797トン (▲9.8%、 殻付き換算) と前年同月をか なり下回った (図2)。 輸入品目別にみると、 年末需要向けの主に菓子・ケーキ類 の原料及び練製品のつなぎ材料にされる卵白は1, 550トン (14.8%、 実数) と大幅 に上回ったものの、 マヨネーズの原料等に使用される液状卵黄は847.8トン (▲19.7 %、 実数) と前年同月を大幅に下回った。
◇図2:鶏卵の輸入量◇

11月の卸売価格 3か月連続で200円を超える

 11月の卸売価格 (東京、 全規格平均) は、 冷え込みの本格化から、 鍋物需要など の消費が好調だったことから、 214円/kg (15.7%) と前年同月をかなり大きく上 回り、 3か月連続して200円/kgを超えた (図3)。 このため、 前月に引き続いて鶏 卵価格安定対策事業による補てんは行われなかった。
◇図3:鶏卵の卸売価格(東京)◇
 12月の卸売価格は、 年末の最需要期に向けての引き合いが非常に大きかったこと から、 下旬には年初来最高の260円/kg (東京・M) となった。

今月のトピックス


−175円でスタートした今年の卵価−


 今年の鶏卵市場は、 昨年の初値150円/kgに比べて25円高の175円/kg (東京・M) でスタートした。 昨年は9月以降、 200円を超える相場が続き、 年末には260円/kg と平成3年10月の270円/kgに次ぐ高値で終えたが、 今年の卵価がどうなるのか注目 される。
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