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トピックス/国産もも肉卸売価格1年5カ月ぶり前年同月割れ
2月−96,443トン (▲2.5%)
・2カ月前のえ付け羽数が前年同月を下回っていること等から前月に引き続き前
年同月を下回る
2月のブロイラー用ひなえ付け羽数−5千52万羽 (▲5.4%)
・農水省統計情報部の出荷見通しでは前年同月比3月▲2%、 4月0%、 5月0
% (3月上旬聞き取り)
2月−33,527トン (▲6.8%)
・不需要期であること、 在庫量が前年同月を上回っていること等から、 7年2月
以来の低い水準
・中国産は、 主要4カ国中唯一前年同月を上回る (3.9%)
・米国産は、 骨付きももが大幅に下回り、 全体で前年同月比▲21.6%
2月−132,844トン (▲2.2%)
・国産品は、 生産減等から前月に続き前年同月を下回る
・輸入品は、 5カ月連続で前年同月を上回る
2月−115,484トン (6.0%)
・8年10月以降、 前年同月を上回って推移
・輸入品は、 輸入量が減少しているものの8年10月以降連続して前年同月を上回
る
2月−もも肉632円/kg (▲2.6%)
・暖冬でなべ物需要が伸びなかったこと等から、7年9月以来1年5カ月ぶりに
前年同月を下回る
むね肉289円/kg (8.6%)
・10カ月連続で前年同月を上回る
中国産もも肉−2月339円/kg (▲10.8%、 前月より28円下げ)、 3月320円
/kg (4.9%)
米国産骨付きもも肉−2月272円/kg (▲1.8%)、 3月266円/kg (▲1.1%)
7年11月以来1年3カ月ぶりに前年同月を下回る
・不需要期であること、 在庫量が前年同月を上回っていること等から、 総じて、
前月より値を下げ、 前年同月も下回る、 3月にかけて続落
国産もも肉卸売価格1年5カ月ぶり前年同月割れ
国産鶏肉の卸売価格は、 廉価なむね肉がチキンかつ等加工・業務向けの需要の
高まりから、 8年5月以降10カ月連続で前年同月を上回っている。 一方、 もも肉
は、 2月に1年5カ月ぶりに前年同月を下回った。
これは、 国内生産量が減少傾向にあるものの、 暖冬の影響でもも肉を使用する
水たき等なべ物需要が昨年に比べて盛り上がりを欠いたこと、 価格の上昇から、
安価で比較的価格の安定している輸入品へ業務用需要の一部が移っていること等
が原因とみられる。
もも肉が大部分と見られる輸入は、 年度前半 (8年4〜9月) が前年同期比▲
1.1 %であったのに対して、 後半 (8年10〜9年2月) は同11.7%増となってい
る。
今後、 行楽需要等の高まりが期待されるが国内生産が減少傾向にある中で、 円
安の急速な進展はあるものの、 輸入量の増勢が再び高まるのか、 その動向が注目
される。
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