◎地域便り


畜産施設巡りと親子キャンプ大会−牛乳ができるまで− 開催される

栃木県/佐藤 直久
 8月7日から、 1泊2日の日程で 「畜産施設巡りと親子キャンプ大会」 が栃木
県畜産物利用促進協議会の主催 (後援:栃木県等) で行われた。 

 これは、 畜産関係施設 (生産農家・牧場・牛乳処理工場) 等の見学と生産者と
の交流を通して、 畜産に対する理解を深めてもらうとともに、 栃木県産畜産物の
消費拡大を図ることを目的としている。 

 県内各地から集まってきた約70人の家族はバスに揺られながら、 県北部の塩
原町にある、 地方競馬で活躍する騎手の養成所 「地方競馬教養センター」 へ。 バ
スの中では、 おとなしかった子供たちもポニーに乗ったり、 人参をあげたり、 大
はしゃぎ。 

 元気な子供達は、 次に総面積376haを有する那須町共同利用模範牧場に向か
った。 広大な草原に放牧されている牛にしばし見とれ、 ロールベール乾草をつく
るラッピングマシンの実演に驚いていた。 

 牧場に隣接するキャンプ場 「那須町野外活動・研修センター」 で開村式を行い、 
夕食の準備。 薪を一生懸命集めている子供、 汗だくで火をおこすお父さん、 材料
をてきぱきと切り刻むお母さん、 そんな家族の光景を見て、  「あっ、 この感じ、 
いいよなあ」 なんて微笑んでしまったのは私だけでしょうか (当事者にとっては
初めての炊飯活動に夢中でそれどころではなかったようですが) 。 

 献立は県産のとちぎ和牛を使ったビーフカレーに、  「栃木LaLaポーク」 のトン
カツ、 豚汁と栃木の味をお腹いっぱい楽しんだ。 

 2日目早朝、 散歩しながら近くの酪農家を訪問し、 搾乳作業を見学する予定が、 
あいにくの雨で帰りにバスでよることに変更。 朝食では、 手作りバターに挑戦!
生クリームを入れた容器をシェイク・シェイク、 あっという間に“手作りバター”
の出来上がり。 パンにつけて、 いただきます。 

 早めにキャンプ場を後にして、 酪農家を見学、 そして最後の訪問先である牛乳
処理工場へ。 ガラス越しに工場内を見学し、 スライドによる処理工程の説明後、 
おいしい牛乳とアイスクリームをぺろり。 

 帰りのバスの中、 スタッフから 「みんな、 これで牛乳ができるまでがよくわか
ったかな?」 。 子供達からの返事は 「グーグーグー」 「!」 「グーグーグー」 「?」  
(牛の夢でも見てるのかな) 。 


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