愛知県/佐野 敏幸
名古屋市農業センターは、 都市農業の振興を図るために昭和40年に開設され、 畜産部門では乳牛・豚・名古屋コーチン等が飼養されている。 親子乳搾り教室が 開催されるなど広く市民に利用されているが、 近年、 センターで飼われている牛 から搾った牛乳を飲みたいとの要望が聞かれるようになった。 このため、 来園者 が酪農について理解を深め、 交流の場としての機能を高めることを目的として、 平成8年度に飲用牛乳及びアイスクリーム製造施設を整備し、 試運転、 試作等を 繰り返した後、 今年7月から製品の製造を開始した。 「ミルク工房」 と名付けられた施設では、 センターで飼養されている12頭の 搾乳牛から搾った生乳を原料にして、 ノンホモ低温殺菌牛乳 (200ml・900 mlビン) 、 センターで取れた名古屋コーチンの卵や野菜の入ったアイスクリーム (コーン・カップ) が製造され、 「なごやか牧場」 のブランド名で同センターをは じめ市内3カ所の農業関係施設で販売される。 また、 来園者は製造工程を施設の 外からガラス越しに見学することができる。 7月19日から21日までの3日間、 ミルク工房オープンを記念し、 製品の試 飲・試食を始め、 乳搾りの実演、 手作りバター体験、 骨密度測定等盛り沢山のイ ベントが開催された。 梅雨明けで、 天候に恵まれたこともあり、 多数の消費者が 来園し、 売店の前には新鮮な牛乳及びアイスクリームを求めて長蛇の列ができ、 上々の滑り出しとなった。 問い合わせ先:名古屋市農業センター TEL 052−801−5221
【人気は上々「なごやか牧場」】 |