3 月−29,351トン(1.5%)
・ 7 年 1 月以降、基調としては減少傾向。
・ 9 年度累計で、3.2%減。
・枝肉重量は、乳牛めすを除いて、わずかに増加傾向。
3 月の和牛−45,898頭(4.1%)
乳牛−56,663頭(▲2.8%)
・和牛は、3 カ月ぶりに前年同月を上回る。 9 年度累計では、去勢が2.3%増で、
合計で0.9%増。
・乳牛は、減少傾向が続き、8.7%減少した前年同月を更に下回る。 9 年度累計
では、6.6%減、特に去勢が8.4%減と減少率が大きい。
3 月−37,512トン(5.9%)
・冷蔵品は、前年同月が1割以上減少していたこともあり、わずかながら上回る。
・冷凍品は、SG解除前の通関保留で減少した前年同月をかなり上回る。
・ 9 年度累計では、史上最高の658,966トン(7.8%)。
輸入見込数量(事業団調べ)
3月の米国産−15,990トン(12.8%)
・冷蔵品は、高単価のロインが前年同月をかなり下回る。冷凍品は、4月の関税
率引き下げを見越した通関保留から、前月の約半分だが、SG発動中の前年同月
を大幅に上回る。
豪州産−19,705トン(1.7%)
・冷蔵品は、4カ月ぶりに前年同月をわずかながら上回る。加工用主体の冷凍品
は、 8 カ月ぶりに前年同月をわずかながら下回る。
3 月−74,171トン(1.5%)
・前月に引き続き、前年同月をわずかながら上回る。
・9年度累計では、国産品は引き続き減少だが、輸入品が再び伸びて、合計で1,0
30,457トン(4.0%)と、100万トンを割った前年度を上回る。
3月−270g/人(▲4.2%)
・9年11月までは、かなり減少した前年同月を上回り、回復傾向だったが、12月
以降は、連続して下回る。
・9年度累計では、3,269g(2.2%)と、 1 割以上下回った前年度をわずかなが
ら上回る。
3 月−82,449トン(▲1.4%)
・国産品は前年同月を大幅に下回るが、輸入品は 1 年ぶりにわずかに上回る。
・前月より、7,315トンの減少。
・未通関在庫は、4月からの関税率引き下げを前に、前月より11,816トン増加し、
23,889トン(5.9%)。
3 月−1,088円/kg(▲2.6%)
・前年同月を下回るが、生産量の減少傾向、国産品志向、更に品揃えのいい大都
市の市場に買いが集中していることもあり、引き続き高水準。
3 月のA 5 −2,411円/kg(3.3%)
・ 8 年度まで、下げ傾向だったが、9年 3 月以降前年同月を上回り、引き続き
堅調。
A 3 −1,621円/kg(6.3%)
・前月、2年ぶりに前年同月を下回ったが、再び上回る。量販店の和牛取り組み
強化等から、高水準維持。
3 月の乳去勢B 2 −656円/kg(▲13.0%)
・頭数減少もあり、量販店の需要が他品目に移行していること等から、前年同月
をかなり下回る。
F1去勢B 3 −1,322円/kg(7.7%)
・前月、8年8月以来18カ月ぶりに、わずかながら前年同月を下回ったが、再び上
回る。頭数増加の中で、需要は底堅く、価格は堅調。
3 月の米国産冷蔵112Aリブアイロール1,768円/kg(4.1%)
・冷蔵品は、リブアイ、チャックリブが前年同月を上回る。
・冷凍品は、ばら系が前年同月を上回る。
豪州産冷蔵グラス・フルセット−519円/kg(▲4.4%)
・冷蔵品、冷凍品ともに、需要弱く、総じて前月より値を下げ、前年同月を下回
る。
3月の頭数−42,919頭(▲0.7%)
・母牛の頭数減少等から、 9 年度累計では1.6%減と、わずかながら減少傾向。
3月の価格−375千円(▲0.9%)
・前年同月に比べ、おすは0.2%高、めすは2.9%安。
・基調としては、8年11月以降、前年同月をわずかながら下回って推移。おすに
比べ、めすの低下率が大きい。
3 月の子牛価格−107千円(▲12.5%)
・母牛頭数の減少、F1生産の増加等から、取引頭数は、引き続き前年同月を大幅
に下回る。
・価格は、9年 6 月以降11万円台で推移してきたが、 3 月は11万円を割り込む。
ヌレ子価格−31千円(▲38.8%)
・前月よりも 2 千円上げ、 4 カ月ぶりに 3 万円台を回復。
3 月の子牛価格−201千円(▲3.4%)
・引き続き前年同月を下回るが、枝肉価格好調等から、 8 年 4 月以降20万円前
後で安定的に推移。
ヌレ子価格−97千円(▲12.5%)
・ 9 年 2 月以降、10万円を上回って推移してきたが、12月以降、10万円を割り
込む。
9年度輸入量、冷蔵品シェア5割切る
9年度の牛肉輸入量は、658,966トン(7.8%)とBSE、O157による食中毒の影響で
減少した8年度をかなり上回り、史上最高を記録した。国別では、米国が315,45
5トン(6.5%)と、豪州の307,235トン(10.8%)を 2 年連続で上回った。
平成3年度の輸入自由化以降50%を上回ってきた冷蔵品のシェアが、49.6%と
初めて5割を下回った。もともと冷凍品主体であった米国産の場合、冷蔵品シェ
アは、7 年度に44.8%まで上昇したが、8年度は低下、9年度はわずかに回復し
42.2%となっている。
冷蔵品主体の豪州産の冷蔵品シェアは、6 年度の73.2%以降、毎年、低下して
いる。9年度は、ハンバーガー等の加工用需要に支えられ、冷凍品が大幅に伸び
たものの、7年度、8年度と減少した冷蔵品の伸びはわずかにとどまっている。
冷蔵品シェア低下の要因の一つには、食の外部化・サービス化が進む中で、輸
入牛肉の需要がテーブルミート用よりも、業務用・加工用として伸びていること
があると考えられる。
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